出版社内容情報
絵本作家はらだたけひでの原点、パシュラル先生シリーズの最新刊。
はらだ たけひで[ハラダ タケヒデ]
1954年生まれ。『パシュラル先生』で産経児童出版文化賞受賞。『フランチェスコ』でユニセフ=エズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞受賞。1975年より岩波ホールに勤務。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
15
いいなぁ。パシュラル先生の感性がとっても好きです。2016/08/13
月音
4
白いおひげの小さな小さなパシュラル先生。春はわた雲にのって遠くへおでかけ、夏はふくろうと夜ふかし、秋は胡桃とないしょ話、冬は水晶の谷へ…。水彩の淡さ、めぐる季節のやわらかな彩り。人は言葉で世界を認識しようとする。けれど、言葉を知らない乳幼児、言語がなかった遠い昔は、人は五感すべてで世界を感じていたはず。パシュラル先生は言葉を用いず、大地と天の営み、生命の鼓動を見つめ、耳を傾け、匂いをかぎ、触れる。五感すべてで、世界を抱きしめる。遠い日に見ていた夢の続きがここにある。2025/07/15