内容説明
弾くことの意味を求めるあなたへ贈る精神的な道しるべ。ラフマニノフ国際ピアノコンクールの覇者が正教をとおして見出したロシア・クラシック音楽の真髄。
目次
第1章 音楽の創造力の探求―ラフマニノフの「悲哀」に見る演奏の奥義(土田定克)
第2章 ラフマニノフの芥子種―「音の絵」作品三九を飾る聖三打の意味(土田定克)
第3章 ロシア音楽のロゴスへの道(ガリマ・ルキナ)
第4章 音楽と存在にみる天の闡明(ヴャチェスラフ・メドゥシェフスキー)
第5章 優れたピアノ演奏に典型的な一〇の特長(セルゲイ・ラフマニノフ)
第6章 神父と信徒芸術家(聖イグナティ・ブリャンチャニノフ)
第7章 永遠の愛を宣べ伝えるために―演奏する極意を追い求めて(土田定克)
付録1 『修行訓話』抜粋集(シリアの聖イサアク)
付録2 ロシアの十字架(ニコライ・メリニコフ)
著者等紹介
土田定克[ツチダサダカツ]
1975年、東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを経てモスクワ音楽院卒業、同大学院修了。小西由紀子、坂田晴美、兼松雅子、A.ムンドヤンツ、V.メルジャノフに師事。第3回ラフマニノフ国際コンクール第1位(2002年、モスクワ)。ロシア各地、ウクライナ、クロアチア、タイ、韓国等はじめ、国内(東京文化会館、東京オペラシティ、すみだトリフォニーホール、カザルスホール、練馬文化センター、横浜みなとみらいホール等)でも演奏会多数。親善的な演奏活動に対し、ロシアのペルミ市長(2004年)や韓国の群山警察署長(2016年)、ウクライナの第2代大統領クチマ(2018年)より功労感謝状授与。尚絅学院大学教授。宮城学院女子大学音楽科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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