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内容説明
かつて昭和の時代であれば、鉄道旅行の「食」と言えば食堂車であった!!しかし今や、わが国ではほとんどの食堂車は廃止され、食堂車はクルーズトレインを除けば、「サフィール踊り子」、「TOHOKU EMOTION」、西武鉄道の「52席の至福」程度しか存在しない…食堂車の変遷とその推移を述べることともに、食堂車を活性化させる試みや復活させるべき列車や領域、そして今後の食堂車のあるべきサービスについても提言する!!
目次
第1章 国鉄末期の食堂車事情
第2章 食堂車を活性化させる試み
第3章 寝台特急「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」
第4章 「サフィール踊り子」
第5章 民鉄のビュッフェ車
第6章 今後の食堂車のあり方
著者等紹介
堀内重人[ホリウチシゲト]
1967年生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。運輸評論家として執筆や講演活動、テレビ出演などを行なう傍ら、NPOなどで交通問題を中心とした活動を行なう。日本交通学会、公益事業学会、日本海運経済学会、交通権学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
22
数を大きく減らしたとは言え、各地で活躍している食堂車を知れて大変うれしく思った。▼冒頭には、なぜ食堂車が廃れていったか、時系列で詳しい解説があった。重大な食堂車両の火災事故、長距離バスや飛行機との競争に敗れて輸送収益が悪化し、不採算部門がどんどん切り捨てられていった経緯を教えられると(コンビニの台頭もあり)食堂車の消滅は時代の必然だったと分かるが、最大の追い打ちが特急に自由席を設けた結果、食堂車で粘る乗客であふれて一気に収益を悪くしたからという説には、打つ手打つ手が裏目に出る典型のようで悲しくなった。⇒2023/09/21
MASA123
10
オシ34、サシ58、とかいきなりでてきても意味がわからないが、「サ」付ずい車(モーターも運転台も無い中間車)、「シ」食堂車(食堂やビュッフェがある車両)という説明をネット検索で見つけた。「オ」もなにか意味があるようです。鉄道ファンの知識を前提に解説されているので、マニアックな部分は無視しても、食堂車の歴史と現在の豪華特急の食事紹介とかがわかり、おもしろい本でした。 近鉄吉野線の乗客減を筆者は心配していて、改善策まで述べている。近鉄の「青のシンフォニー」「ひのとり」「しまかぜ」の説明もくわしくてよかった。2024/03/16
きゅー
6
私のように食堂車には興味があっても、鉄道に関する専門的な知識や興味がない者にはちょっと細かすぎる内容。また、惜しむらくは、豊富な車内食の写真がモノクロで小さいのも残念。しかし、しまかぜ、サフィール踊り子、カシオペア、ゆふいんの森などの具体的なメニューが掲載されていたのは参考になった。近鉄特急しまかぜはいずれ乗ってみたい。海外の事例も掲載されており、食堂車に関する情報量は多いと思われる。2024/01/24
オキャベツ
0
本館にて。N中2チョイス。/とても具体的。2024/10/03