内容説明
死刑執行から20年…。“永山則夫”は今に何を伝えるのか!「犯罪はなぜ生まれるのか」をめぐり「社会」と「個人」で激しく対立した永山の1000枚を超える「反‐寺山修司論」(1977年刊)の復刊。
目次
戦端(さらば、津軽 2=永山則夫の犯罪 寺山修司)
第1章 ニセ津軽人と偽善の華々(1青森には、むかしから「なんじょ」がある。…)
第2章 ハイエナ売文屋を駁す(2母恋春歌調…)
第3章 昭和元禄と“連続射殺魔”(3寺山修司の『幸福論』…)
第4章 デマゴーグを駁す(4偏見と差別…)
結論
著者等紹介
永山則夫[ナガヤマノリオ]
1949年6月27日、北海道網走市で生まれる。7歳の時、青森県北津軽部に転居。65年、中学卒業後、集団就職で上京。果物店に就職するが半年で退職。その後、宇都宮、大阪、再び東京と転々とする。19歳だった68年10月、アメリカ海軍横須賀基地に侵入し、拳銃を盗む。11月にかけて、東京、京都、函館、名古屋で4人を射殺。「108号事件」として全国に手配。69年4月逮捕。79年、東京地裁で死刑判決。81年、東京高裁で、家庭環境などを理由に無期懲役に減刑。しかし90年、最高裁で再び死刑確定。97年8月1日、刑が執行される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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