内容説明
音楽とは愛、悲しみそして「祈り」を奏でることである。18歳で単身ロシアに渡り、第3回ラフマニノフ国際ピアノコンクールで外国人初の第1位に輝いた国際的ピアニストがラフマニノフを通して自らを語る!
目次
第1章 私の見たロシア
第2章 ラフマニノフとの出会い
第3章 恩師メルジャノフ教授
第4章 ロシアで学んだこと
第5章 ロシアの教育
第6章 ラフマニノフと正教会
第7章 ラフマニノフの演奏法
第8章 そして今
著者等紹介
土田定克[ツチダサダカツ]
1975年、東京に生まれる。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を卒業。1994年、同大学ソリストディプロマコースを経てモスクワ音楽院に留学し、2000年に最優秀の成績で卒業。2002年、同大学院修了。小西由紀子、坂田晴美、兼松雅子、A.ムンドヤンツ、V.メルジャノフに師事。2002年、モスクワで開かれた第3回ラフマニノフ国際ピアノコンクールにおいて第1位受賞。ロシア各地でフェドセーエフ、コーチネフら数々の指揮者と協演、リサイタルを多数行う。現在は演奏活動の他、尚〓(けい)学院准教授、宮城学院女子大学非常勤講師として後進の指導に当たっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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DEE
7
ラフマニノフの音楽は好きなので、と言っても全然詳しくはないのだけど、気になって手に取った本。音楽家ってここまで作曲者のことを研究しなきゃいけないのかと驚かされる。演奏法や曲の構成に関しては全くわからないが、ロシアの文化や教育なんかは面白く読める。この本が出た何年後かに戦争を起こすとは、著者も夢にも思わなかっただろうな。2022/09/08
ソバージュ
3
ラフマニノフは好きな音楽家ではあるが、音数多すぎて今は聴く気になれないし弾く気すらない。だがなぜか手に取り、静かに染込み、久々に読書する気力を与えてくれた。 ロシア留学生活、恩師からの教え、正教やロシア教育制度、ラフマニノフの演奏法や解釈で、ラフマニノフへの敬愛心が迸っている。 バッハ・ショパンとのプレリュードの比較も興味深かった。 積読本の次作を手に取る時には弾けるだろうか。2024/01/17
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