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シリア戦場からの声―内戦2012‐2015

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784865980080
  • NDC分類 302.282
  • Cコード C0036

内容説明

5度にわたりシリア内戦の現場に入り、自らも死の恐怖と闘いながら、必死で生きる人々の姿をペンと写真で描いた貴重な記録。

目次

第1章 初めての中東取材―アラブの春を目撃するために
第2章 自由を求める民衆たち―アサド政権の牙城ダマスカスと革命の町、ドゥーマ
第3章 死と隣り合わせの世界―シリア全土へと拡散する火種
第4章 出口の見えない深まる内戦―薄れつつある民衆の熱気
第5章 止まない惨劇―化学兵器使用の影で暗躍する不気味な組織
第6章 アレッポ最前線―一ケ月に渡る従軍記録
第7章 建国を求めて―もう一つの民衆革命

著者等紹介

桜木武史[サクラギタケシ]
1978年、岐阜県高山市生まれ。東海大学文学部広報メディア学科を卒業後、フリーランスのジャーナリストとして、主に南アジアの国々に取材に出掛ける。取材先はインド、パキスタン、アフガニスタンがある。2010年末から中東で起きた「アラブの春」に関心を持ち、2012年3月から2015年4月まで計5度に渡り、シリアに足を運ぶ。2005年11月、インドのカシミールで戦闘に巻き込まれ、重傷を負う。その体験をまとめた著書、『戦場ジャーナリストへの道―カシミールで見た「戦闘」と「報道」の真実』(彩流社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

75
2011年3月5日、シリア各地の主要都市で一斉に民衆が抗議の声を上げた「シリア騒乱」。以降、内戦下のシリアに入りフリージャーナリストして取材を重ねてきた桜木は、この本で第3回「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」(2016年)を受賞している。アサド政権と反体制派組織「自由シリア軍」、そこからはみ出た盗賊集団、イスラム国、クルド人組織など複数の組織が入り乱れた紛争地帯に赴き、「生きた証を残そうと必死でもがいている人々だった。彼らの幾人かは誰にも知られることなく内戦のなかで生涯を終える。私はそんな彼らの生きた証2017/01/23

かもめ通信

24
フリージャーナリストの著者が、2012年から2015年までの間に5回にわたって、シリアを訪れ取材したものをまとめた記録。刻々と変わる状況、反政府勢力内の複雑な力関係、ISの台頭等々、複雑で流動的な状況の下で、人びとが何を考えどう行動しているのか、生々しいレポートが読む者の心を揺さぶる。同時になぜ戦場に赴くのか、他のメディアの情報を集約すればよいのではないかという意見に対する一人の戦場ジャーナリストの出した答えが本の中に詰まっている。2017/05/24

ist

21
クレイジージャーニーで知った著者のシリアの取材記録。 アラブの春で民衆蜂起後のシリアを追いかけ続けた著者。 荒廃したシリアで今も暮らす人たちに取材を重ね、アサド政権を支持する声、反政府の自由シリア同盟、クルド人組織、ヌスラ戦線、IS、隣国のトルコの思惑など多方面からの視点で今のシリアを克明に教えてくれる。 国際社会の弱腰を著者は批判しているが、国連を始め諸外国にとっては踏み込めない難しいところなんだよな。 2018/05/05

ばちゃ

15
先月の24日、反体制派が奪還していたシリア北部のアルバブ郊外でISにより、自爆攻撃があり51人が死亡した。というニュースが流れた。今までのわたしなら「また、ISがなんかやってる。怖いな」かまったく気がつかないかだったと思う。でもこの本を読んでしまったから。2012年から2015年の間のシリアの反体制派の取材記録。じつはシリアについてまったく知識がなかった。でも何が起こっているのか知りたいと思っていたところ読友さんの感想で本書を知り、手にした。読めてよかったと思う。どんな戦争内戦にもどちらが悪くて(続く)2017/03/03

スー

14
アサド大統領の支持基盤は中産階級とシリアでは少数派のアラウィー派で、シリアの殆どがスンニ派の為にシーア派のイランはアサドを支援しています。アラブの春をきっかけに自由を求める若者達がデモをお越し共感して政府軍から離脱してできたのが自由シリア軍です。それからシリア人からは謎の外国集団で厳しい戒律を強要する為に嫌われているイスラム国。少数民族のクルド人達は反政府独立なのですが反政府シリア人からは火事場泥棒と嫌われ攻撃され、クルド人を警戒するトルコはどうやらイスラム国に協力しているらしい。複雑ですね。2017/07/16

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