内容説明
多岐にわたる39作の映画を遺した、アルチザン岡本喜八、その全貌。各作品ごとのデータ、梗概、そして音楽の使われ方にも着目。
目次
序章 岡本喜八の肖像
第1章 岡本映画の誕生―一九五〇年代
第2章 岡本映画スタイルの確立―一九六〇年代前期
第3章 岡本映画の百花繚乱期―一九六〇年代中期
第4章 日本映画界の中心監督のひとりとして―一九六〇年代後期
第5章 日本映画衰勢期の渦中で―一九七〇年代前期
第6章 日本映画界の名巧時代―一九七〇年代後期
第7章 岡本映画の新時代―一九八〇年代~二〇〇〇年代
著者等紹介
小林淳[コバヤシアツシ]
評論家。1958(昭和33)年、東京生まれ。日本映画・外国映画にかかわる文筆・評論活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まんだよつお
3
岡本喜八は、著者も書いているように、いかなるジャンルの作品を撮り続けた職人でした。フランス語で職人的芸術家を指すアルチザンが最も相応しい映画監督だったという位置づけは的を射ています。ボクも、特にカッティング技術の才能は他の追随を許さないものだったと思っています。81歳で亡くなるまで39本の作品を撮った岡本喜八。ボクはそのうちの18本しか劇場で観ていません。何としてもすべての作品を観てみたいものです。今のところの、ベスト3は、「日本のいちばん長い日」「ブルークリスマス」「座頭市と用心棒」かな(順不同)。2015/12/25
tkm66
2
必要あって再読2024/09/08
tkm66
1
角度を変えた岡本論2024/07/14
まさやん80
1
題名通り、岡本喜八監督の全作品の作品解説、粗筋、映画音楽について、簡単なコメントがついている。これから岡本喜八作品を楽しもうという人には最適のテキストだと思う。僕自身は岡本さんの映画は全て見ているんだけれど、うろ覚えのシーンも多く、へえそうだったのかと改めて思ったりした。残念ながら解説自身は短くサラッとしたものなので、岡本作品になじみの深い人には物足りないかも。佐藤勝とのコラボについては、面白く読んだ。次見るときは、映画音楽にも留意しよう。2015/12/01
MNK2
0
岡本喜八監督作品の解説にコメントがついており岡本作品を楽しめる内容になってます。また観たくなってきたな。2017/09/24