出版社内容情報
幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。
内容説明
作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。雑誌『オレンジページ』の人気連載と河北新報で東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。
目次
第一章 湯気を食べる(湯気を食べる;ディル?;それはまかない ほか)
第二章 風を飲む(萩の月;ほや;菊のおひたしと天ぷら ほか)
第三章 自炊は調律(自炊は調律;たまご丼;パン蒸し ほか)
著者等紹介
くどうれいん[クドウレイン]
作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身。中編小説『氷柱の声』で第165回芥川賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
134
「自炊は自分の調律」とキッパリ言い切るれいんさん。自炊について深く考えたことはなくここまで来ちゃった私。だけど、れいんさんの言ってることは分る。わかるのよ~!「食べもののことを考えてる時間がたのしくて仕方ない」そうそう(笑)でもね、義務で作らなきゃならないと考えると憂鬱な時もあったわよ私。「料理は愛だけど、料理だけが愛ではない」ハイ、夫に聞かせたい!色々楽しく一気読み。一番笑ったのは「木の実売り場はどこですか」でね、れいんさん、私もほやが大好きだ!!2025/07/10
シナモン
104
くどうれいんさん、最近よく目にするので読んでみた。「できたて」にこだわらず献立も日々淡々とくり返し同じもので大丈夫な私には眩しすぎた。自分、歳とったんだな、と実感。エッセイも若い人のは合わなくなってきて寂しい。2025/04/25
彼岸花
45
くどうさんの充実した食エッセイ。食欲だけでなく、元気も分けてもらえた。仕事をしながら、作るのも食べるのも大好きな様子が伝わり、思わず笑みがこぼれそう。心のこもった料理が食卓に並んでいるのが目に浮かぶ。写真付きで見たいほどだ。ニュースで話題になったが、彼女は一度もお米を買ったことがないという。食生活はひとを豊かにする。空腹だと怒りっぽくなったり、イライラしてしまう。いつも満たされていて、幸福な気持ちで書かれた本なのだろう。特に面白かったのは高校時代のシェーキーズの話。十七歳だから十七切れ、天晴な記録である。2025/05/24
ゆみのすけ
32
くどうれいんさんの食エッセイ。「食べること」を大切にしている彼女のエッセイは料理への愛情と感謝、食事を共にしたご主人やご友人への愛しさや労りが詰まっていて、こちらも読むだけで満たされる。そして、料理は体の栄養になるだけでなく、「心の栄養になる」ということをしみじみと感じた。好きなのはストレスに立ち向かうため、ざらざらぼりぼりと食べた「柿ピーの短刀」。不安が鎮座しそうな時に部屋に飾った明るいレモンの「棚に檸檬」。福岡のうどん、せり鍋、東北の日本酒。食べたいものも増えた。2025/03/30
ミキ
23
2025-36:くどうれいんさんの食べ物に関するエッセイ。こんなに毎日食の楽しみがあって羨ましい。私はどちらかと言うと何を食べたら良いか分からず、食が面倒になってしまうタイプなので。2025/04/26
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