内容説明
立ち上がれ市民後見!気がついたら財産・遺産が危ない。自分の老後と親亡きあとの気がかりな子供たちをどう守るか。衝撃実例と実用集。「後見制度」大全。
目次
序章 後見の基礎知識
第1章 今、なぜ後見制度が問題なのか
第2章 成年後見との後悔しない向き合い方
第3章 一緒に住めない、お金を使えない、深刻後見トラブルのなぜ?
第4章 家庭裁判所は誰のためにあるのか
第5章 いわゆる専門職後見人の一部の呆れた実態
第6章 清く正しい成年後見制度を目指すために
著者等紹介
宮内康二[ミヤウチコウジ]
1971年生まれ。早稲田大学人間科学部卒業、南カリフォルニア大学ジェロントロジー(老人学)大学院修了。株式会社ニッセイ基礎研究所研究員、東京大学医学系研究科および政策ビジョン研究センター特任助教を経て、一般社団法人後見の杜代表。高齢者を元気にする仕事につきたいと考え、当時まだ珍しいジェロントロジーを学ぶため渡米。加齢のメカニズム、年を取ることの意味、高齢者が増える社会の課題やあり様を学びつつ、白人・黒人・アジア人の老人ホームを回り高齢者の悲喜こもごもの一端を垣間見る。日本で、日本語で、日本のジェロントロジーを学べる場所を作りたい一心で、東京大学のジェロントロジー寄付研究部門の立ち上げに参画、企画・運営を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほじゅどー
7
★★★成年後見制度には、自分で後見人を決める《任意後見》と、家裁が後見人を決める《法定後見》がある。家族後見人による遺産横領事件や、家裁が選んだ弁護士後見人による職務怠慢が起きているという。やれやれ。。。2023/05/31
Hisashi Tokunaga
2
宮内さんにエールを!長年の啓蒙、実践活動を通しての控えめな憤りがひしひしと伝わって来る良書です。何が問題なのかは多分闇の中に近い状態?本書で我が国の高齢者、障がい者への法制度、社会システムの課題がおぼろに浮かび上がるね。2023/02/27
kaz
1
成年後見制度やそれに類する制度・仕組みのメリットとデメリット、落とし穴を、豊富な事例を交えて解説。裁判所の判断をどこまで信じれば良いのかという、制度の根幹に対する信頼性を問う内容となっている。少なくとも後見人や監督人の主張を鵜呑みにしてはいけないようだ。真剣に困ったら、「後見の杜」に相談してみたい。2023/10/10
Kazuo Ebihara
1
生活弱者を護るための成年後見制度が 逆に本人や家族を苦しめている事例が全国に数多くあることを紹介しています。 高齢化社会が進む中、このような問題は頻発し、 後見制度の運用方法を抜本的に直さないと大変なことになりそうです。2022/11/21