- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > タレント
内容説明
証言から迫ったその実像と虚像。誤解と苦言をものともせず自由人として生きた昭和の天才。女、仕事、金、彼はなぜ人を惹きつけたのか。なぜ疎まれたのか。
目次
序章 出生の秘密
第1章 スター、ショーケン
第2章 時代を背負う
第3章 てっぺん
第4章 一人ぼっち
第5章 復活の日
第6章 熟年時代
第7章 再度の転落
第8章 男に惚れられる男だった
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。1968年3月、広島大学文学部仏文科卒業。1970年、週刊文春の記者となる。記者時代「小説電通」(徳間文庫)を発表し、作家としてデビュー。さらに月刊文藝春秋に発表した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、週刊文春を離れ、作家として政財官界から芸能、犯罪、社会問題まで幅広いジャンルで創作活動をつづけている。著作は450冊以上にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹園和明
35
自分にとってショーケンと言えば、狂気を湛えたロックシンガーとしてのショーケンだが、なるほどこれを読んでみるとあの感性の赴くままのパフォーマンスは彼の天性の勘の成せるワザなんだなと納得する。本作は“役者ショーケン”に関係した人々の証言や逸話を目一杯に詰め込んだような作りだが、皆が異口同音に彼の天賦の才能と異常性を語る。作品をより高い完成度にするための工夫を怠らない一方、人を喰ったような言動で周囲を惹きつけ惑わして来た芸術家。色んな逸話がてんこ盛り!。まとめ方が少し乱雑な感じもするけど、まぁまぁ楽しめた。2021/07/17
キー
10
2019年3月26日亡くなったミュージシャンで俳優の萩原健一=ショーケンを、俳優としての側面から、ショーケンと関わった役者、監督、プロデューサーの証言で構成した、ノンフィクション作家大下英治氏の2021年作品。 「わたしは、ショーケンのファンである。特に役者としてのショーケンのファンである。」 という文章から始まりますが、1944年生まれの大下さんが1950年生まれのショーケンのファン、っていうのは、どうなんすかね、大下さんの世代的に。本当かどうか怪しい感じですけど。2021/09/10
チェアー
8
おそらく取材者が何人もいて、それぞれが関係者に話を聞き、そのメモをもとに筆者がまとめたのだと思う。表記がまったく統一されていなかったり繰り返し表現があったりして、読みにくい。でもなんといっても、ショーケンの実像に迫れていない。いいところ、よく見せたいところを書いているだけで(それは筆者の他の著作でも顕著だが)、ショーケンに巣食っていた深い闇についてはほとんど触れることはなかった。(表面的には触れていたが) そこを書かずにショーケンの評伝というのは、意味があるのだろうか。2021/07/08
tnyak
5
ショーケンの役者人生を綴った力作。傷だらけの天使、またまた見たくなった。ショーケンと水谷豊、最高だったなあ。放映されていたのは、今から約半世紀前、 私は高校生だった。 2024/04/03
Kolon
3
ショーケンこと萩原健一氏の履歴を振り返ると、代表作品は70年代の太陽にほえろ、傷だらけの天使、前略おふくろ様に行きつき、音楽的には60年代のテンプターズとなる。 本書を読むと彼の激しい程の生き様が息苦しい程に書いてある。 彼の言動は野生を通り越して狂気の世界と言っていいが、恐ろしい程の正解を導く時もある。 余りにも純粋で無知で世間知らずであるが故にスタッフから忌み嫌われた様だが、少数は彼の感性を支持していた。 キャリアを重ねる中で仕事が斜陽になるが生き様は変わらなかったようだ。 2024/09/25