友情―ある半チョッパリとの四十五年

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友情―ある半チョッパリとの四十五年

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865900712
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

君が、自分の友を誇りに思えるように。言い残し、友は自裁して果てた。八九三、海野治夫。あの友と私が刃むかい生きた「時代」を深々と考えぬく自伝的長篇評論。

目次

序 海野さんが死んだわよ
本気でやる気なのか
この店のお情けで生きているんだ
ジュリアン・ソレルの気持ち、わかるよ
御馳走さまでした
世間に迷惑をかけちゃいけないよ
アレを持ってきたぞ
お父さん、行っちゃ駄目だあ
不良少年U君が颯爽と登場した
事故に吸い寄せられていった
ねぇちゃん、なぜ俺を捨てたんだ
朝鮮人だとどうしてわかったんだい
俺の家族にだって正義があるんだ
赤猫は許さねえ
死ぬしかない、死ぬのは恐くない、そういうことだ
この記憶さえ無かったらなあ
結 海野さんの足跡はもう消えたのね

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
1939年北海道生まれ。思想家、評論家。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。横浜国立大学助教授、東京大学教授などを歴任。東京大学教授を1988年に辞任。執筆活動のほかテレビなどでも活躍。2017年10月まで雑誌『表現者』顧問を務める。著書に『経済倫理学序説』(中公文庫、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(ちくま文庫、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(新潮社、芸術選奨文部科学大臣賞)など多数。2018年1月21日に逝去。享年78歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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新 フミト

2
極貧の生活から893になった友人へのレクイエム。893も任侠に生きた時代があったのだ。西部邁さんの晩年しか知らなかったのだが、頭がかなり良かったのですね。2022/03/01

シマブクロ

1
昨年の緊急事態宣言下に読んだ。時節と相まってか、とても重苦しい読後感だった。ジャンキーの友人を憐れみ、妻と著者との3人で覚醒剤を注射して、その感覚を分かち合うくだりは、喉からせり上がるものを感じながら読んだ。なぜそんなに思いつめるのか。なぜそこまで生きることに肉薄しなければならないのか。著者の最期を知る者なら、そう思わずにはいられない内容。2020/05/01

station to station

1
朝鮮人の父と家族のために身を売った母との間に生まれ、八九三(ヤクザ)として生き、自裁して果てた、そんな壮絶な人生を歩んだある人物と著者との交流を描く。「ヤクザ」と「知識人」という職業だけ見れば両者は全く相容れないように思われるが、軽佻浮薄な社会に反抗し、(時代錯誤とも言える)仁義を貫くという点で、彼らには通じ合うものがあったのだろう。半チョッパリ(日本人)でかつ私生児であるがゆえ、社会から見放され、親兄弟とも別離せざるを得なかった男の筆舌に尽くし難い苦難と悲しみがひしひしと伝わってくる。2019/11/05

サワティ

0
ヤクザと知識人、二人の間にある確かな友情とは?同じ時代のぎりぎりの切迫した情況を生き抜いた連帯感なのか。まったく違う生き方を歩んだ二人は、それぞれの写し鏡だったのではないか。2023/07/04

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