内容説明
人は法を作り、時に法に従い、時に法に抗い、時に法を逸脱する。そのような人の営みを、3世紀にわたるアメリカ文学の作品群から読み解く。
目次
監獄と墓地の現象学―『緋文字』の「法」と「生」
笑う歴史家―ワシントン・アーヴィングによるアメリカ文学はじまりの空騒ぎ
不法の「蕾」―ハーマン・メルヴィル『ビリー・バッド』
エドガー・アラン・ポーとマイナー文学
酒毒と狂気―エドガーアラン・ポウ「黒猫」の法医学
「法」と「生」のアメリカ的アイロニー
法に背を向ける―シオドア・ドライサー
ワインズバーグ、オハイオ州立大学―モリル法の文学史に向けて
ヘミングウェイ作品にみられる「法」と「生」
キューバのヘミングウェイ―キリスト教の「法」の下に隠されたアフロ信仰〔ほか〕
著者等紹介
越川芳明[コシカワヨシアキ]
筑波大学大学院博士課程単位取得退学。明治大学副学長。ポストモダン文学、ボーダー文学
鷲津浩子[ワシズヒロコ]
筑波大学大学院博士単位取得退学。文学博士(筑波大学)。筑波大学人文社会系教授。南北戦争前アメリカ散文、知識の枠組み、知識史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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