内容説明
オランダ国民の高い幸福度は、何に支えられているのか?伸び悩む経済発展、広がる所得格差、正規/非正規をめぐる雇用問題、後を絶たないイジメなど、日本に蔓延する経済・社会問題を先取りし、世界に先駆けて解決策を探ってきたオランダについて、現地での豊富なビジネス・生活体験をもつ著者がその実像を紹介しつつ、日本の課題解決のためのヒントを見出す。
目次
ため息が出るほど豊かな国
稼ぎまくった近世
金儲けは今でも十八番
「わたし達はコスモポリタン」―経済を支える国民性
経済的才覚あふれる政府
一歩先を行く経営
目を見張る超一流の経済インフラ
しあわせ先進国オランダ
日本とオランダ
EUの中のオランダ
びっくり先進国オランダ
金儲けは大切だが、芸術は永遠だ
一歩先を行くオランダから何を学ぶか
著者等紹介
大槻紀夫[オオツキノリオ]
1945年生まれ。一橋大学経済学部卒業。帝人株式会社入社、同社人事部課長、帝人在宅医療中部株式会社社長、帝人株式会社秘書部長、帝人グループ欧州総代表。在蘭日本商工会議所会頭(2005~06年)。国士舘大学客員教授(2016年9月時点)。IMD(スイスのビジネススクール)BPSEコース終了(2004年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
2
元在蘭日本商工会議所会頭がオランダの特長を記す。約50年かけて完成したデルタ・プランでは,高い治水技術で自然保護に配慮しつつ難工事を行った。貴金属の国際相場に疎かった日本は,オランダとの貿易で莫大な貴金属が流出した。金儲けに大変熱心で強い海外志向は,オランダ人のコスモポリタン的国民性の特徴。先進諸国に満遍なく投資することで,安定した収益を獲得する。国を挙げての経済競争力強化に政労使が協調する。過剰な高福祉社会から持続可能な福祉社会に舵を切る。教育では子供の自主性を尊重するが,学校格差も起きる。2017/09/04
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