内容説明
ある時は神として崇拝され、またある時は悪魔の手先として非難され、鳥たちはわたしたち人間の歴史にいつも深くかかわりあってきた。鳥類学上の知見に加え、文学・絵画・音楽・大衆文化などの該博な知識を縦横に駆使して、鳥たちが、地球の歴史と文化に果たした驚くべき役割と、鳥にとりつかれた人間の数奇な人生を、軽妙でひねりを効かせた文章で語りつくす。
目次
1 飛べない鳥
2 海鳥
3 猛禽
4 水鳥
5 猟鳥
6 歌う鳥
7 木に止まるその他の鳥
8 無所属の鳥
著者等紹介
ターナー,デイヴィド[ターナー,デイヴィド] [Turner,David]
ロンドンをベースに、Financial Timesやロイター通信などに寄稿してきたライター。世界を股にかけてのバードウォッチングを、そしてケンブリッジ大学で歴史学の学位を取得するまでマンウォッチングを続け、ジャーナリストの道へ。英国鳥類学協会のヴォランティアの会員
別宮貞徳[ベックサダノリ]
1927年、東京に生まれる。東京大学理学部動物学科入学。在学中聖職者を志すにいたり、東京カトリック神学院に渡る。2年半ばで体調を崩し休学。上智大学英文科に渡る。同大学文学部教授を経て、現在、翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しょうゆ
2
私的、今年の上半期のベストブック。イギリスの人が書いているからか、皮肉が行間にまで詰まる感じが面白い。鳥類図鑑ポケットブックを横において、読んでいるのだが、豊かな鳥の世界が浮かび上がってくる。人間の影響、鳥たちの生存のための智慧、不思議な生態、鳥たちが与えた文化的な影響。こんなに面白かったし、鳥と人間の関係が深いのだと知った。2022/06/26
竜玄葉潤
1
文書として面白いのだが、鳥のことを知りたいと思って読むなら、ネットか図鑑が必須。扱った鳥からすると、この作者は日本に何回か来てるのかな?2019/12/14
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- 和書
- 日本石仏図典 〈続〉