出版社内容情報
日本の独立と繁栄を実現した運命の将軍!
江戸幕府を開いた徳川家康の人生は危機の連続だった。いつ殺されてもおかしくない人質だった幼少期、今川から独立し信長と同盟を結び命を張って信玄上洛を阻止、本能寺の変後の命からがらの遁走、天下分け目となった関ヶ原の戦い。さまざまな危機の中でもこれまであまり語られてこなかったのがキリシタン勢力の日本征服計画である。
信長・秀吉・家康の時代は、まさに大航海時代(15世紀初~17世紀初)の真っただ中。スペインによるインカ帝国滅亡など、西欧列強が世界征服事業を進めていた時期だった。とくにポルトガル・スペインは布教と海外征服がセットになっており、実際に日本人が奴隷として海外に輸出されてもいた。宣教師と本国の間では日本征服計画が語られ、植民地化の危機が迫っていた。
危険な宗教をどう扱うか。すでに三河や長島の一向一揆の激しさで、宗教問題の難しさは家康もよくわかっていた。「商教分離」だった徳川幕府は、鎖国へと大きく舵を切り、「徳川の平和(パックス・トクガワーナ)」が成立したのである。戦国の世を生き抜き、日本の独立と江戸250年の泰平の礎を築いた徳川家康、その知略と激動を描く!令和5年NHK大河ドラマ化。
内容説明
最凶スペインの日本征服計画!日本の独立と繁栄を実現した運命の将軍!大航海時代の最中に進む天下統一。信長、秀吉を凌駕して、家康は内憂外患をいかに潜り抜けたか。西欧の日本軍事征服を阻止し、「徳川の平和」を打ち建てた知略と激動!
目次
第1章 竹千代、悲哀の時代
第2章 信長と家康の雄飛
第3章 日本人奴隷を解放した秀吉
第4章 家康の元和偃武
第5章 スペインの日本征服計画
第6章 島原の乱とポルトガルの影
第7章 日本に発展をもたらした「徳川の平和」
著者等紹介
鈴木荘一[スズキソウイチ]
1948年、東京に生まれる。近代史研究家。1971年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。2001年退職し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 『室内』40年