出版社内容情報
孤独をもたらす耳の不自由に対処する方法
高齢者の健康問題でいちばん多いのは耳の不調・難聴。65歳以上の3人に1人が耳に問題を抱えている。実は見えないことより聞こえないことのほうがつらいもの。何度も聞き返すもどかしさ、聞き違い・聞き落としのために生じるトラブル。周囲の会話がわからないのにわかったふりをしてうなずくむなしさ。そんなつらさを理解してもらえない絶望感……。耳の不自由は圧倒的に孤独なのだ。耳鳴りもまたつらく、ひどい人だと「頭の中で蝉が1000匹鳴いている」と表現するほど。
本書はこうした難聴・耳鳴りのメカニズムと新たな補聴器のリハビリ治療法などを解説するとともに、その苦しみをどう乗り越えるかという心理的なケアも語っている。誰もがなんらかの難聴遺伝子を持っており、加齢とともに聞こえが悪くなるのは避けられない。老いと闘うアンチエイジングから、老いを受け入れて共存していくウィズエイジングへ――。耳の不調を上手に乗り越える方法を明らかにする。
内容説明
孤独をもたらす耳の不自由に対処する方法!誰もがいずれ耳が遠くなる。難聴や耳鳴りのしくみと治療法、聞こえないつらさとストレスを軽くする耳との上手な付き合い方を明かす!
目次
はじめに―誰もがいずれ難聴になっていく
第1章 耳の不調・難聴とはどういうものか
第2章 補聴器で難聴のリハビリ治療をする
第3章 気をつけたい難聴を引き起こす病気と生活
第4章 つらい耳鳴りを軽くする療法
第5章 聞こえない苦しみを乗り越えるヒント
第6章 超高齢社会を難聴とともに生きる
著者等紹介
杉浦彩子[スギウラサイコ]
1973年、愛知県に生まれる。医学博士。1998年、名古屋大学医学部卒業。同大学大学院で聴覚を中心に臨床・研究に携わる。豊田浄水こころのクリニック副院長。国立長寿医療研究センター非常勤医師。加齢性難聴、耳鳴り、めまい、補聴器適合など高齢者の聴覚を主な研究テーマとし、クリニックでは心療耳科外来として、ストレスが関連する耳の不調全般を診療している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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