出版社内容情報
最後はみな“おひとりさま”。大ベストセラー『シングルライフ』から30年。80歳の「知の達人」がユーモラスに綴る「老いの苦笑」
シングルライフの「知の達人」がユーモラスに綴る老いの苦笑い
シングルライフを貫き、著者はいつのまにか「80歳のおひとりさま」となった。大学で教鞭をとり、サルトル研究者として、実存主義の徒としてきてきた「知の人」が、ある日突然直面した老い。『60代の私は老いという言葉に無縁だった。定年退職して以後の生活は〈希望〉にみちていた。次の人生のステップを夢見る〈中高年〉の気分でいた。こうした私のオプチミズム(楽天主義)に鉄槌を下したのが、70歳を越した頃に突如やってきた難聴である。』既婚でも独身でも、最後はみな「おひとりさま」になる。身体との付き合い方は?異性関係は?これから先の未来は?サルトル研究の碩学が、知性とユーモアを織り交ぜながら綴る「自由に老いるおひとりさまのあした」!
プロローグ 老いはどこにある
第一章 老いは自覚できるか
第二章 自分に不機嫌
第三章 下り坂の身体と付き合う
第四章 なにがめでたいものか
第五章 嫌うも自由、笑うも自由
エピローグ おひとりさまのあした
【著者紹介】
1934年、東京都に生まれる。フランス文学者。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院博士課程修了。1963年から2年間フランスに留学。一橋大学、関西学院大学教授を経て、現在は東京と芦屋、那覇、パリで執筆・翻訳と遊興の日々を送る。1986年、ひとり暮らしの生き方を世に問うた『シングル・ライフ』が大ベストセラーとなり、「独身者」にかわって「シングル」という言葉を定着させた。著書には『シングル・ライフ』(中公文庫)、『新・シングルライフ』(集英社新書)、『サルトル』(岩波新書)、『人生を正しく享受するために』(朝日新書)、『〈戦後〉が若かった頃』(岩波書店)など、訳書にはサルトル『自由への道〈全六巻〉』(岩波文庫、共訳)などがある。ボーヴォワール、ブルトンなど翻訳書も数多くある。
内容説明
老いはじわじわとやってくる。最後はみな“おひとりさま”。大ベストセラー『シングル・ライフ』から30年。80歳の「知の達人」がユーモラスに綴る「老いの苦笑い」。老いを感じないまま生きていく日々!
目次
プロローグ 老いはどこにある
第1章 老いは自覚できるか(次を夢見る中高年;渡り鳥のような「止まり木暮らし」 ほか)
第2章 自分に不機嫌(「おい、お前は不機嫌だぞ」;頑固指数アップ ほか)
第3章 下り坂の身体と付き合う(人は関係のなかにいる;何をするにも身体と相談 ほか)
第4章 なにがめでたいものか(いつも「逃げ水」;老いのスタイルのさまざま ほか)
第5章 嫌うも自由、笑うも自由(百歳という悪夢;一日一楽・一年一楽 ほか)
エピローグ おひとりさまのあした(独身者のなりゆき?;「老年以後」の暮らしの設計? ほか)
著者等紹介
海老坂武[エビサカタケシ]
1934年、東京都に生まれる。フランス文学者。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院博士課程修了。1963年から2年間フランスに留学。一橋大学、関西学院大学教授を経て、現在は東京と芦屋、那覇、パリで執筆・翻訳と遊興の日々を送る。1986年、ひとり暮らしの生き方を世に問うた『シングル・ライフ』が大ベストセラーとなり、「独身者」にかわって「シングル」という言葉を定着させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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