内容説明
日本旅館できめ細やかな“おもてなし”をしてくれるのは、なぜ女性の“おかみ”なのか?昭和50年代頃、旅行番組や旅雑誌等のメディアによって“つくられた”おかみイメージに迫りつつ、女性の仕事としての“旅館のおかみ”の実態を追究。家族の中に入り、家事と家業をともに担ってきたおかみたちの生の声を聞き取って成された労作。
目次
序章 旅館営業の歴史と「おかみ」
第1章 「おかみ」前史
第2章 「おかみ」の誕生
第3章 「おかみ」イメージのゆくえ
第4章 イメージと現場の相克―小括として
第5章 旅館の女主人から「おかみ」へ
第6章 「おかみ」の選択と創造
終章 「旅館おかみ」とは―企業体として、家族として
著者等紹介
後藤知美[ゴトウトモミ]
静岡県生まれ。2017年筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻修了、博士(文学)。埼玉県教育局市町村支援部生涯学習文化財課(現・文化資源課)職員、埼玉県立歴史と民俗の博物館学芸員を経て、現在、独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター(東京文化財研究所)研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2022/08/14
Go Extreme
2
なぜ、「旅館のおかみ」なのか 旅館営業の歴史と「おかみ」: 法制度と統計資料にみる歴史 家族従業者としての「おかみ」 「おかみ」前史 「おかみ」の誕生: 運営責任者の役割 もてなしの演出 「佳人」と「おかみ」 「おかみ」イメージのゆくえ: 「おかみ」をやめた女性たち 多様化する旅館と働き方 経営者としての「おかみ」 イメージと現場の相克: イメージへの接近 運営責任者 旅館の女主人から「おかみ」へ 「おかみ」の選択と創造 「旅館おかみ」とは: 小経営世帯 企業経営体と 創られる「おかみ」 おかみのこれから2022/07/05