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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
32
【『ディスタンクシオン』の日本語訳が出たのは、一九九〇年、私が大学三回生の時です。すぐに買って読み始めると、たちまち夢中になりました。まさに自分のことが書いてある、と思ったのです。自分がどこから来てどこへ行くのか、すべて説明されているように感じました。(略)千ページほどあるこの大著を一晩でむさぼるように読みました。】(岸政彦『ブルデュー『ディスタンクシオン』』2021/10/26
山のトンネル
6
★★★★★社会階級によって文化的慣習行動が規定されることを論証した本。2021/11/02
富士さん
6
文化社会学を専門のひとつにしているのに、通説に満足していて今更読みました。読む前はもっと多変量解析をガリガリ使った研究かと思っていましたが、スマートな統計論文とは似ても似つかぬ、むしろ量的データを使った量的研究批判と言えるものでした。質問紙を使って、指示された回答から数値を得るだけでは、社会の複雑な実情は計れない。むしろその数字の背景にある価値を読み取り、意味を探ってことこそ重要であるというのは量的批判のテンプレートです。統計的な部分で批判をする人もいますが、それは正しくても重要ではないように思います。2021/04/14
ケー
6
少し前に岸正彦さんが「100分で名著」でも紹介した社会学の名著中の名著。実は6年前に『実践感覚』を東京の古本市で買ったまま放置していて、今年こそは読まなければならないと思っているところ。ということで先に普及版が出てとっつきやすいこちらから。人間誰でも持つ「趣味」にスポットライトを当てる。自発的に選び取っているはずの趣味。でも、その趣味は本当に自ら選び取ったものなのか?そこから始まる階級論と社会論。Ⅰ、Ⅱで1000ページ近くあるし、簡単な本ではないけれどやっぱり刺激的で興味をそそられる本!2021/03/17
yuna
1
趣味とは、たがいによく調和し適合しているものや人間どうしを組み合わせ、類似させるもののことなのだ。 2022/09/27