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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
逆丸カツハ
38
最近は悲しい別れが多い。釈迦の悟りを思う。文化の中の階級闘争の話を読むとなおさら。執着の原因は自らそのもの。何もかも捨てて浮世を離れることができれば楽になるのになぁ。2025/03/18
燃えつきた棒
32
【『ディスタンクシオン』の日本語訳が出たのは、一九九〇年、私が大学三回生の時です。すぐに買って読み始めると、たちまち夢中になりました。まさに自分のことが書いてある、と思ったのです。自分がどこから来てどこへ行くのか、すべて説明されているように感じました。(略)千ページほどあるこの大著を一晩でむさぼるように読みました。】(岸政彦『ブルデュー『ディスタンクシオン』』2021/10/26
さきん
21
社会資本と文化資本。上流、中流、庶民を趣味や生き方を通して考察。上流になればなるほど、自然に高級な趣味を嗜み、文化資本が充実している。さらにその階層に長く留まるほどその価値が強化される。中流はその分、ぎこちない。何か高級な趣味に取り組んでも勉強して身につけている。庶民は、逆張りで上流ではないことを優位に思ってることが多々ある。趣味によって階級が見えてしまう。日本は総中流社会を経験しているから、趣味の切り口ではあまり差はでないように感じる。経済資本の方が日本は階層に対する影響が強いと思った。2025/01/21
roughfractus02
11
社会とは差異が織りなす関係ネットワークであり、社会空間は出身階層や学歴資本によって形成される個々人の習慣傾向(ハビトゥス)によって形成される知識、教養、趣味、感性、技能等からなる文化資本に満たされている。ここから本書は、フランス社会におけるこの資本の複雑さを、上流、中間、庶民の3階層の職業的地理的分布を定量データを駆使しつつも、社会的判断力つまり自己を他者と区別する仕方(ディスタンクシオン)が定量化されづらい様々な差異に基づき、差異も2項的に構造化できない点を具体的なケーススタディも交えながら示していく。2024/05/10
山のトンネル
6
★★★★★社会階級によって文化的慣習行動が規定されることを論証した本。2021/11/02
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