感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K.H.
2
なぜある一時代のある一都市をひとつひとつ論じていっているのか、この巻を読み終わっても目標地点がよくわからない。もう一度序文を読まなければ。この巻で取り上げられているのは古代アテネ、ルネサンスのフィレンツェ、シェイクスピア時代のロンドン、19世紀のウィーン、第三共和制のパリ、ヴァイマル期のベルリン。それぞれ同時代の文化的中心で、フィレンツェの絵画、ウィーンの音楽、パリの絵画、とほぼ一ジャンルで切り取られていると言えようか。読み応えはあるものの、後述するように誤植の多さが21世紀の出版物とは思えないレベル。2022/02/24
lico
2
都市はいかにして文明の中心になりうるのか。Ⅰではいわゆる文化都市に焦点を当て、古代ギリシャのアテネ、ミケランジェロやダヴィンチの時代のフィレンツェ、シェイクスピア時代のロンドン、音楽の都・ウィーン、芸術の都・パリ、芸術と科学技術と結合したベルリンが舞台となっている。文化都市はなぜ生まれるのか、同時代の他の都市ではだめだったのかを描き出し、文化都市が誕生する条件を探し出す。様々な都市のエピソードが入り交じり、初心者が読んでも文化の生まれる土壌のようなものがうっすらと見えてくる。2021/12/31
takao
0
ふむ2025/06/26