内容説明
男性に従属した存在としてではなく、歴史を主体的に創り出す「女性の力」を軸とする歴史観を樹立し、日本におけるGHQの女性政策にも大きな影響を与えた女性史研究のパイオニア、決定版評伝。
目次
第1部 メアリ・ビーアドの形成(生い立ちから参政権運動へ 1874‐1921;ビーアド夫妻の来日 1922‐23)
第2部 歴史を書く―女性史研究の先駆者として(女性の視点からの歴史の再構築 1923‐35;世界の女性史研究 1935‐39;憎悪の包囲の中で―第二次大戦下の著作活動 1939‐45)
第3部 戦後日本とメアリ・ビーアド(日本占領政策と女性解放 1945‐52;メアリ・ビーアドが女性政策に及ぼした影響 1946‐52;『日本女性史―日本史における女性の力』 1946‐53;メアリー・ビーアドの「歴史における女性の力」―今日的な意義)
著者等紹介
上村千賀子[ウエムラチカコ]
1942年富山県生まれ。64年、日本女子大学卒業。78年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。78~97年、国立婦人教育会館勤務。97~2007年、群馬大学教育学部教授(生涯学習・ジェンダー専攻)。現在、群馬大学名誉教授。主著に『女性解放をめぐる占領政策』双書ジェンダー分析16(2007年、第3回平塚らいてう賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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