内容説明
日本全国の植生調査に基づく浩瀚の書『日本植生誌』全10巻に至る歩みと、“鎮守の森”の発見、熱帯雨林はじめ世界各国での、土地に根ざした森づくりを成功させた“宮脇方式での森づくり”の軌跡。『神奈川新聞』好評連載自伝と、一志治夫氏による「詳伝年譜」他を収録。91歳の今こそ、“森”が育む全ての“いのち”への想いを伝える。
目次
今なぜ、木を植えるのか―「はじめに」にかえて
1 わが人生(中国山地の農家に生まれ育つ―幼少期~新見農林学校時代;戦中・戦後に生きる―東京農林専門学校時代;雑草生態学から学問へ―広島文理科大学時代;日本各地で雑草調査―東大理学部院生時代;“潜在自然植生”と出逢う―ドイツ留学時代 ほか)
2 詳伝年譜(一九八〇年~)(一志治夫)
3 日本の森を蘇らせるため、今私たちにできること(講演)(人間は「ふるさとの森の寄生虫」;照葉樹林帯の主木はシイ、タブノキ、カシ類;新日鐵、本田技研から、私の森づくりが始まった;宮脇方式の森づくりのさまざまな例;世界中で森は破壊されてきた ほか)
著者等紹介
宮脇昭[ミヤワキアキラ]
1928年岡山生。広島文理科大学生物学科卒業。理学博士。ドイツ国立植生図研究所研究員、横浜国立大学教授、国際生態学会会長等を経て、横浜国立大学名誉教授、公益財団法人地球環境戦略研究機関国際生態学センター名誉センター長。独ゲッティンゲン大学名誉理学博士、独ザールランド大学名誉哲学博士、タイ国立メージョウ農工大学名誉農学博士、独ハノーバー大学名誉理学博士、マレーシア農科大学名誉林学博士。紫綬褒章、勲二等瑞宝章、第15回ブループラネット賞(地球環境国際賞)、1990年度朝日賞、日経地球環境技術大賞、ゴールデンブルーメ賞(ドイツ)、チュクセン賞(ドイツ)、後藤新平賞(2015年)等を受賞。第5回「KYOTO 地球環境の殿堂」入り(2013年)。著書に『植物と人間―生物社会のバランス』(NHKブックス、毎日出版文化賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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