内容説明
ユネスコ「世界遺産」の仕掛け人であり、「文明間の対話」を発信した著者が、世界100か国以上を踏破するなかで見出した、文明の転生と変貌の姿を描く、初の「文明誌」の試み。
目次
はじめに―文明は旅をする
失われた時を求めて
カラの思想―天は黒い・北方シルクロードの宇宙観
南海の大乗仏教の道―ボロブドゥール・アンコール・セイロン・ジャワ・長安・奈良を結んだ思想を追う
竜は太平洋を渡ったのか?―マヤ文明とインドネシアに命を生み出す水の転生を見る
聖樹の旅―雲南・ジャワ・日本をつなぐもの
大和民族の成立―海の道から考える
菩薩の誕生と大乗仏教の成立―ガンダーラにおける四思想の出会いと転生
ナイルの畔りに穀霊を見る―ファラオを迎えるオシリスの霊所
エッフェル塔はピラミッドか?―文明は死なず時空を超えて転生する
エデンの園の変貌―バビロンとヴェルサイユを繋ぐもの
秘められた地下の水脈
著者等紹介
服部英二[ハットリエイジ]
1934年生まれ。京都大学大学院にて文学修士。同博士課程単位取得後、仏政府給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。1973~94年ユネスコ本部勤務、首席広報官、文化担当特別事業部長等を歴任。その間に「科学と文化の対話」シンポジウムシリーズ、「シルクロード・対話の道総合調査」等を実施。94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、同官房特別参与、麗澤大学・同大学院教授、国際比較文明学会副会長等を経て、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、地球システム・倫理学会会長顧問、比較文明学会名誉理事。1995年フランス政府より学術功労章オフィシェ位を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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牙魔