感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
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折しも今、ヒストリア(TV)では日米開戦をめぐる昭和天皇の葛藤(結果的には止められなかった訳だが)の話をしています。この時期のこの国の愚行を、現代の我々は昭和初期の日中衝突(もしくは中国への侵略か)あたりからの歴史的流れで理解しようとしてきたのですが、実際にはその遥か前、薩長のチンピラが睦仁を奉って武力を背景に国の実権を握った時点からスタートしていたこと、本書を通じて(恥ずかしながら)初めて知ることができました。武力第一主義で国のしくみを作り、機会あればアジアに侵略派兵、それが明治政府の姿だったのですね。2019/07/31