出版社内容情報
石牟礼文学における「芸能」を識者が語る!
昨年2月に亡くなった石牟礼道子さんは、梁塵秘抄に造詣が深く、新作能や狂言の作品があるほか、小説作品中にも古典歌謡的要素を多く含むなど、その文学世界は劇、詩、歌の豊穣さが一体化した芸能の力に満ちている。その芸能的側面について識者の語りを集成。
赤坂憲雄/池澤夏樹/いとうせいこう/鎌田慧/最首悟/坂本直充/高橋源一郎/田口ランディ/田中優子/町田康/三砂ちづる/栗原彬ほか
藤原書店編集部[フジワラショテンヘンシュウブ]
編集
内容説明
石牟礼道子の“芸能の力”を語りつくす!劇、詩、歌の豊饒さに満ちた石牟礼文学の魅力とは?
目次
1 石牟礼道子と芸能(シンポジウム 石牟礼道子の宇宙―『苦海浄土』から『春の城』へ)
2 『完本春の城』をめぐって(私たちの春の城はどこにあるのか?―『完本春の城』の解説から;講演 石牟礼道子『春の城』のこと)
3 生類の悲(魂だけになって;講演 石牟礼さんの小説の世界が、決定的に違う言葉を持った秘密 ほか)
4 『石牟礼道子全集』完結に寄せて(『全集』本巻完結に寄せて;シンポジウム 今、なぜ石牟礼道子か ほか)
5 追悼・石牟礼道子(講演 私にとっての石牟礼道子―彼女の立っている場所;講演 水俣の魂に引き寄せられて ほか)
-
- 和書
- わが夢想と戦いの日々