出版社内容情報
日本最大の在日朝鮮人の集住地から
日本最大の在日朝鮮人集住地、大阪「猪飼野」に暮らす人々を描いた連作『猪飼野詩集』(1978年)。「人々は銘々自分の詩を生きている」――在日の人々それぞれの喉元につかえる詩を、生き生きと表現。
〈新規著者インタビュー〉「在日朝鮮人の源流」
金時鐘[キムシジョン]
著・文・その他
冨山一郎[トミヤマイチロウ]
解説
目次
猪飼野詩集(見えない町;うた ひとつ ほか)
未刊詩篇(風に散らした言葉のうた―故港野喜代子の詩に;チノギの船 果てる在日(5)(異稿) ほか)
エッセイ(船が埋もれてある街―猪飼野雑感;『季刊 三千里』編集部への手紙 ほか)
講演(展望する在日朝鮮人像―慎景桓裁判が問いかけるもの)
インタビュー 在日朝鮮人の源流―『猪飼野詩集』をめぐって((聞き手)細見和之・浅見洋子)
(『季刊 三千里』での「猪飼野詩集」連載;『猪飼野詩集』の作品世界 ほか)
著者等紹介
金時鐘[キムシジョン]
1929年(旧暦1928年12月)朝鮮釜山に生まれ、元山市の祖父のもとに一時預けられる。済州島で育つ。48年の「済州島四・三事件」に関わり来日。50年頃から日本語で詩作を始める。在日朝鮮人団体の文化関係の活動に携わるが、運動の路線転換以降、組織批判を受け、組織運動から離れる。兵庫県立湊川高等学校教員(1973‐88年)。大阪文学学校特別アドバイザー。詩人。詩集『四時詩集 失くした季節』(藤原書店、2010、第41回高見順賞)他。評論集『「在日」のはざまで』(立風書房、1986、第40回毎日出版文化賞。平凡社ライブラリー、2001)他。エッセー『朝鮮と日本に生きる』(岩波書店、2015、大佛次郎賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。