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出版社内容情報
陸海軍を通じ最年少の少年たちの「戦争」。知られざる「海軍特別年少兵」として駆逐艦「雪風」に乗り組み、「大和」「武蔵」の沈没をも目撃した数少ない生存者が語った貴重な証言録。「海軍特別年少兵」とは…海軍が長期的な視点により、陸海軍のどの制度よりも年少の優秀な少年を採用し、海軍の特殊技能を長期にわたって教育して、未来の中堅幹部を養成する目的で創設した制度。採用年齢は、満14歳以上16歳未満。第1期から4期まで計17,200名が採用され、このうち戦死者は5000余名に達する。
西崎信夫[ニシザキノブオ]
著・文・その他
小川万海子[オガワマミコ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
33
bs1でやった駆逐艦「雪風」のドキュメンタリーが面白く、関連本を探して読んだ。番組に出た元少年兵の(母ちゃんに生きて帰れと言われた方)が書いた本。海軍特別年少兵制度に志願、広島の海兵団でのスパルタ教育、駆逐艦雪風に配属されて数々の戦闘に(武蔵、信濃、大和の最期に全部立ち会ってる)。戦争を生き延びた海軍イチの幸運艦「雪風」。戦後は賠償艦として台湾海軍で活躍したそう。編者による写真や地図、海軍知識ミニコラムやゆかりの地探訪ルポも収録の親切丁寧な内容でとても充実した読み応え。2020/09/04
スー
21
55海軍特別少年兵に志願した西崎少年は母親に死ぬな生きて帰れと言われ出征して駆逐艦雪風に配属され数多の海戦に参加し戦艦武蔵と大和そして空母信濃の三姉妹艦の最後を看取り生還した。米軍機による機銃掃射を受け負傷し仲間を看取ったり大和沈没の際の救助した壮絶な体験は10代の少年には辛かっただろうと思う、そして終戦後に帰郷すれば道中で民間人に罵られ更に元雪風搭乗員に騙され金を盗まれたりと戦後の荒んだ人々の状態もあって興味深く読めました。2023/08/06
ナリボー
6
10/10 15歳で出征し、奇跡的に生還した方の自伝的作品。所謂教科書に載っているような軍人ではなく、三重県の一般的な家庭から軍に入った少年が、戦後の復員までを克明に描いていて胸を打たれた。過剰な感情論やそれに基づく反戦論ではなく、現場で何が起きて、何を考えていたかが客観的かつ具体的に書かれていて、初めて知ったことも多く勉強になった。先の大戦の無謀さや戦争の悲惨さを痛感したと同時に、今の平和な日本があるのは命を懸けて国を守ろうと戦った方々のおかげということを決して忘れてはいけないと思った。2020/07/21
さかな
2
★★☆☆☆ 2019/11/11
スフレチーズケーキ
1
家族が興味をもち、熟読しています。自分は未読ですがそのうちじっくり読みたいと思います。2022/04/25