出版社内容情報
最高裁長官も務めた国際法学者の安全保障論の全貌!
戦前から戦後、「戦争の違法化」の徹底による平和実現を追求した国際法学者、横田喜三郎。満洲事変批判の論客ながら、戦後、天皇制批判から肯定に転じ毀誉褒貶を浴びた横田の、根底を貫いていた思想とは?
片桐 庸夫[カタギリノブオ]
著・文・その他
内容説明
最高裁長官も務めた国際法学者の安全保障論の全貌。戦前において満洲事変を批判し、「戦争の違法化」の徹底と国際協調主義による平和追求を唱えた硬骨の論客、横田喜三郎(1896‐1993)。戦後、天皇制への態度の変化と、極東国際軍事裁判への評価をめぐって、横田に浴びせられた批判は、果たして正当なものだったのか?戦前から戦後に至る横田の発言を跡づけ、その根底に貫かれた思想を炙り出した初の書!
目次
第1章 生いたちと、安全保障観の形成
第2章 時局評価―満州事変批判
第3章 戦争の危機と国際法の不完全性
第4章 戦後日本の安全保障論
第5章 講和と安全保障
結びに代えて
補論 無条件降伏と国体
著者等紹介
片桐庸夫[カタギリノブオ]
1948年生まれ。群馬県立女子大学名誉教授。法学博士。国際関係学、外交史。1990年から2010年まで渋沢研究会代表を務め、引き続き顧問として今日に至る。著書に『太平洋問題調査会の研究』(慶應義塾大学出版会、2003年、2004年度吉田茂賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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