出版社内容情報
第10回河上肇賞・奨励賞受賞作
「現代詩」は死んだのか? “難解”“純粋”な現代詩と、詩と似て非なる「ポエム」に二極化されたかに見える現在、中国古典文学・生物学・人類学を横断して、詩の“根源”に迫る野心作。音楽と言語が渾然となった「詩」の発生に立ちかえり、現代における自然との一体化・共生の回路がそこに開かれることを跡づけ、詩の魔術的な力の再生への方途を探る。
飯塚 数人[イイヅカカズト]
著・文・その他
内容説明
「詩」をめぐるイメージが、“難解”“純粋”な現代詩と、詩と似て非なる「ポエム」に二極化されたかに見える現在、中国古典・生物学・人類学・考古学の知見を横断して、詩の“根源”に迫る野心作。音楽と言語が渾然となった「詩」の発生に立ちかえり、自然との一体化・共生の回路がそこに開かれることを跡づけ、詩の魔術的な力の再生への方途を探る。第10回「河上肇賞」奨励賞受賞作!
目次
0 ポエムVS現代詩
1 史上で最も純粋な詩
2 純粋な志としての詩
3 音楽と演劇と孔子
4 伝統主義者VS神話収縮者
5 現象する歌
6 精霊としての興
7 歌うことと語ること
8 成長する詩
∞ 詩の根源へ
著者等紹介
飯塚数人[イイズカカズト]
1967年生。学校卒業後は演劇活動に従事。1999年から演劇評論を書き始める。2010年、「福田恒存VS武智鉄二」で第53回群像新人文学賞評論部門優秀作(『群像』同年6月号掲載)。「詩の根源へ」で第10回河上肇賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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