内容説明
免疫学の第一線の研究者として、国内外の各地を忙しく旅する中、風土と歴史に根ざした食・美の魅力に分け入る。病に倒れ半身麻痺を負ってからも、常に愉しむことを忘れなかった著者の名随筆の数々。
目次
1 食の愉しみ(春夏秋冬、能と酒;日本酒への不満;茸と地方文化 ほか)
2 ガラクタの思想(葉うらのそよぎ;サヴォナローラの旅;面を打つ ほか)
3 旅の記憶(パラヴィチーニ家の晩餐;グランビーのねずみおばさん;サンティアゴの雨 ほか)
著者等紹介
多田富雄[タダトミオ]
1934年、茨城県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発表、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。2010年4月21日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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