『医心方』事始―日本最古の医学全書

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784865781120
  • NDC分類 490.9
  • Cコード C0020

出版社内容情報

身体と心を総合的に見た、生の手引き!
丹波康頼が有史以来9世紀末までの世界中の医学文献を集め編纂した『医心方』(全30巻)。人間の全身のあらゆる傷病の治療法、健康法、薬学、そして呪術、占い、美容などにもわたる厖大な“いのちの智恵”に満ちた浩瀚な書でありながら歴史の中に埋もれてきた本書の文字のからくりを解き明かし、全訳精解を成し遂げた著者による『医心方』入門。

 『医心方』事始――序にかえて

第1章 医学概論篇――巻一A
第2章 薬名考――巻一B
第3章 鍼灸篇? 孔穴主治――巻二A
第4章 鍼灸篇? 施療――巻二B
第5章 風病篇――巻三
第6章 美容篇――巻四
第7章 耳鼻咽喉眼歯篇――巻五
第8章 五臓六腑気脈骨皮篇――巻六
第9章 性病・諸痔・寄生虫篇――巻七
第10章 脚病篇――巻八
第11章 咳嗽篇――巻九
第12章 積聚・疝?・水腫篇――巻十
第13章 痢病篇――巻十一
第14章 泌尿器科篇――巻十二
第15章 虚労篇――巻十三
第16章 蘇生・傷寒篇――巻十四
第17章 癰疽篇 悪性腫瘍・壊疽――巻十五
第18章 腫瘤篇――巻十六
第19章 皮膚病篇――巻十七
第20章 外傷篇――巻十八
第21章 服石篇?――巻十九
第22章 服石篇? 薬害治療――巻二十
第23章 婦人諸病篇――巻二十一
第24章 胎教出産篇――巻二十二
第25章 産科治療・儀礼篇――巻二十三
第26章 占相篇――巻二十四
第27章 小児篇?――巻二十五A
第28章 小児篇?――巻二十五B
第29章 仙道篇――巻二十六
第30章 養生篇――巻二十七
第31章 房内篇――巻二十八
第32章 中毒篇――巻二十九
第33章 食養篇――巻三十

 あとがき / 引用文献解説索引 / 人名索引 


槇 佐知子[マキサチコ]
槇佐知子(まき・さちこ)
1933年静岡県生。古典医学研究家、作家。瀧井孝作の推薦で作品を総合文化誌『心』(武者小路実篤主宰、平凡社)に発表。そのかたわら、独学で『医心方』と『大同類聚方』を初訳。『全訳精解 大同類聚方 百巻』(平凡社)で1986年菊池寛賞、翌年エイボン功績賞を受賞。1993?2012年、『医心方』全30巻全33冊(筑摩書房)の全訳精解を達成、パピルス賞(関科学技術振興記念財団)を受賞。日本医史学会、医道顕彰会会員。絵本『春のわかれ』『シャエの王女』(偕成社)のほか、著書『医心方の世界』(人文書院)、『今昔物語と医術と呪術』(築地書館)、『日本昔話と古代医術』(東京書籍)、『くすり歳時記』『食べものは医薬』『自然に医力あり』(筑摩書房)、『普及版 大同類聚方』『病から古代を解く』(新泉社)、『古代医学のこころ』(NHK出版)、『日本の古代医術』(文春新書)ほか。

内容説明

984年に丹波康頼が朝廷に献上した『医心方』とは!?国宝『医心方』の全貌を俯瞰!不幸にも歴史の中に埋もれてきたこの書の魅力を、奇怪な文字のからくりを解き明かして全訳精解をなしとげた著者が余すところなく紹介。

目次

医学概論篇
薬名考
鍼灸篇1―孔穴主治
鍼灸篇2―施療
風病篇
美容篇―養毛・美肌
耳鼻咽喉眼歯篇
五臓六腑気脈骨皮篇
性病・諸痔・寄生虫篇
脚病篇〔ほか〕

著者等紹介

槇佐知子[マキサチコ]
1933年静岡県生まれ。古典医学研究家、作家。日本医史学会、医道顕彰会会員。1974年1月『医心方』(984年成立)に出会い、部首字書を手製し、独学で解読・初訳に取り組む。その中で79年、神社と豪族の所伝集『大同類聚方』(808年成立)に出会い、以後両方を交互に訳す。先に『大同類聚方 全訳精解』百巻が85年に刊行され、86年菊池寛賞、翌年エイボン功績賞を受賞。『医心方』全訳精解の出版は93年に筑摩書房より開始され、2012年に完結、全30巻33冊の初訳刊行を達成し、科学技術振興記念財団のパピルス賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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