出版社内容情報
アレッポを知るための必読書、破壊前のカラー写真を新たに付して復刊!
シリア・アレッポのスーク(バザール)の実踏から迫るイスラーム伝統経済の真髄。シリア情勢が混迷を深め、今や破壊し尽くされたアレッポの本来の姿と人々の活力を克明に描いた名著、待望の復刊!
モノクロ口絵16頁+カラー口絵8頁
[新版序文]黒田壽郎
黒田 美代子[クロダミヨコ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
103
非人道的な虐殺の舞台になっている、されど馴染みのない見知らぬ街シリア・アレッポを知りたく手に取った。1995年に出版されたものの新装復刊。破壊され尽くした美しい街並み、建造物、人々の歴史ある営みが、カラー写真でふんだんに紹介される。新版の冒頭を飾る著者の夫、黒田壽郎氏の序文もいい。故人となった著者の魅力やスーク研究への熱が伝わる。イスラム世界を基盤とし脈々と築かれてきた独特な経済は、文化そのものと言える。著者と商人たちとの人対人のふれあい。決して内紛ではない国対国のパワーバランスで破壊されたことが悲しい。2017/05/09
人生ゴルディアス
4
久しぶりにクソ本を引いた。「シリア経済の半分を伝統的(スーク)経済が占める」と本書内で主張して、後程商業会議所の商人数に関するデータが出てくるんだけど、「ここに含まれない商人も多数いる。売り上げ等も不明。だが正確だ」とかのたまう。ギャグかな? それでどうやって経済規模を見積もったのか。マイナージャンルの研究って批判してくれる他の研究者がいないせいなのか、こういういい加減なのが平気でまかり通る。あと度々出てくる理系的な比喩は稚拙だし、現代経済批判も到底学問的とは言えない物と思います。悪書は滅びろ。2017/10/06