出版社内容情報
「男らしさ」はどのように変遷してきたのか?
「男らしさ」とは何なのか? 男としての完璧さを求める「男らしさ」はどのように生まれ、どのように変化してきたのか。それは今や忘れられ、消滅し、過去の遺物となったのか、はたまた新たなアイデンティティを創出し、さらなる変遷を遂げてゆくのか? 描き出される歴史を持たないものの歴史! 発刊!
アラン・コルバン[アランコルバン]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
1
「男らしさ」の変遷を古代から啓蒙時代までまとめた第Ⅰ巻。「男らしさ」はどのように生まれたのか。ギリシア語の「アンドレイア」は、戦争や武勇、性的支配という含意も含めて、格付けのための枠組。男とは、単に男性という性を代表する者ではなく、「価値」ある男を、男らしさというものを桁外れに代表している者のことなのである。スパルタの若者が長期にわたって戦闘訓練を受け、闘争能力を誇ったように中世の騎士も、長いこと訓練を受け、決闘に勝利してこそ名を成せると信じた。力と支配は、男として一人前になるための最初の指標であった。2017/01/11
ポルポ・ウィズ・バナナ
0
「ギリシャの通過儀礼で少年は同性の愛人と性的関係を結ぶ。こうして若者は女性がそうであるように1人の男性の権力に屈服し支配される」これむっちゃ分かる!ようはこれで社会性を強要されんだよな。体育会系のシステムも一緒だ。「ペニスの小ささは持ち主の教養の高さを表す」「同性愛は良し。逆に若さゆえに女色に溺れて人生を誤ることがダメ」とか面白い。2017/11/08
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