時代区分は本当に必要か?―連続性と不連続性を再考する

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時代区分は本当に必要か?―連続性と不連続性を再考する

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865780796
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C0022

出版社内容情報

人間の歴史認識において「時代区分」はいかなる意味を持つのか?
我々の歴史認識を強く束縛する「時代」という枠組みは、いかなる前提を潜ませているのか。
アナール派中世史の泰斗が、「闇の時代=中世」から「光の時代=ルネッサンス」へ、という史観の発生を跡付け、「過去からの進歩」「過去からの断絶」を過剰に背負わされた「時代」概念の再検討を迫る。
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はじめに
序 論
古い時代区分
中世の出現
歴史、教育、時代
ルネッサンスの誕生
今日から見たルネッサンス
中世は「闇の時代」か
長い中世
おわりに

  謝辞
  参考文献一覧
  訳者あとがき
  人名索引


ジャック・ル=ゴフ[ジャックルゴフ]
●ジャック・ル=ゴフ(1924-2014)
中世史家、『アナール』編集委員。南仏のトゥーロン生まれ。青年時代を第二次大戦の戦火の中で過ごしたのち、高等師範学校に進学。高等教育教授資格試験に合格した際、ブローデルやロンバールが審査委員を務め、これがアナール派の歴史家たちに出会う最初の機会となる。以後、ソルボンヌで博士論文を準備するかたわら、アミアンのリセ、国立科学研究所、リール大学文学部にポストを得、またこの間、オックスフォード大学リンカーン・カレッジ、ローマ・フランス学院へ留学。
1959年、アナール派が中心となって組織される高等研究院第六部門に入り、以後、フェーヴル、ブロック、ブローデルらのあとを受け、アナール派第三世代のリーダーとして活躍。69年、ブローデルのあとを受けて、ル=ロワ=ラデュリ、フェローとともに『アナール』誌の編集責任者となる。72年、ブローデルの後任として第六部門部長となり、75年には高等研究院第六部門の社会科学高等研究院としての独立に尽力。さらに78年、同研究院に西洋中世歴史人類学研究グループを立ち上げ、92年の退官までその代表の職を務めた。

菅沼 潤[スガヌマジュン]
●菅沼 潤(すがぬま・じゅん)
1965年東京都生まれ。フランス近代文学専攻。訳書にル=ゴフ『中世とは何か』『中世の身体』(以上共訳)『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』(藤原書店)、発表仏語論文に「1902 年秋、ブリュージュにおけるプルースト」(慶應仏文学研究室紀要)など。

内容説明

生前最後の書き下ろし作品。我々の歴史認識を強く束縛する「時代」という枠組みは、いかなる前提を潜ませているのか。アナール派中世史の泰斗が、「闇の時代=中世」から「光の時代=ルネサンス」へ、という歴史観の発生を跡付け、「過去からの進歩」「過去からの断絶」を過剰に背負わされた「時代」概念の再検討を迫る。

目次

古い時代区分
中世の出現
歴史、教育、時代
ルネサンスの誕生
今日から見たルネサンス
中世は「闇の時代」か?
長い中世

著者等紹介

ル=ゴフ,ジャック[ルゴフ,ジャック] [Le Goff,Jacques]
1924‐2014。中世史家、『アナール』編集委員。南仏のトゥーロン生まれ。青年時代を第二次大戦の戦火の中で過ごしたのち、高等師範学校に進学。在学中、プラハのカレル大学に留学。1950年、高等教育教授資格試験に合格。このときブローデルやモーリス・ロンバールが審査委員を務め、これがアナール派の歴史家たちに出会う最初の機会となる。以後、ソルボンヌのシャルル=エドモン・ペランの指導下で博士論文を準備するかたわら、アミアンのリセ、国立科学研究所、リール大学文学部にポストを得、またこの間、オックスフォード大学リンカーン・カレッジ、ローマ・フランス学院へ留学

菅沼潤[スガヌマジュン]
1965年東京都生まれ。フランス近代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Olive

4
ルネサンスが近世の始まりとして位置付けられることに異を唱える。中世とルネサンスは不連続性よりも連続性が強く、中世という時代が「闇の時代」とされてきたことに疑問を投げかける。歴史はとどまることなく流れる時間の連続であり、その中で生まれる再生は過去に立脚するものなのだ。時代区分という考え方は、人類の自ら身を置くこの時間を支配したいという欲望を満たす。時代区分は歴史を客観的史料とする社会科学的視点から正当化される。そして歴史家がこの時間を支配する必要性から、時代区分は不可欠の道具となるのである。2021/02/18

鵜殿篤

0
碩学に対して私が言うのもなんだけど、ヨーロッパ中心史観、もっと言えばフランス=パリ中心史観に由来して、イタリアへの対抗心というか嫉妬というか蔑視というかが透けて見えてしまう感じにさせる。ルネサンスの意義を低く見積もったときに損をするにはイタリアだけで、フランスにとっては痛くも痒くもないし。逆に18世紀半ばの意義を高く見積もったとき、クローズアップされるのはフランス=パリだし。近代化のメルクマールを中央集権国家への上昇としたら、そりゃイタリアはゴミで、フランス最高ってなっちゃう、ってだけだよなあ、と。2017/05/05

ひでき

0
而今。今を生きること。時代を意識した人は時代を作れない。今を生きる人の塊を後世の人がその時の価値観で名付けたのが時代。ルネサンスを過大評価した西洋は暗黒の中世を産んだ。今夏に訪問したRomanesqueの修道院の静謐さはルネサンスのフィレンツェの寺院より魅力的だった。ブローデル、ブロックを再読しょっと!2016/11/17

シュワーべの法則

0
★★☆☆☆2023/06/16

天来

0
アラスカ2020/11/15

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