ロンドン日本人村を作った男―謎の興行師タナカー・ブヒクロサン1839‐94

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ロンドン日本人村を作った男―謎の興行師タナカー・ブヒクロサン1839‐94

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784865780383
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0020

出版社内容情報

幕末・明治初期の「ジャポニスム」の裏面史に迫る
幕末・明治初期の混乱の中、領事館通訳、見世物興行師、そして1885年「日本人村」の仕掛け人として暗躍した謎のオランダ人ブヒクロサンとは?
史料を博捜してその正体に初めて迫り、「見世物」というジャポニスムの裏面と、そこからの脱却を悲願とした十九世紀日本の自画像を読み取る。


■タナカー・ブヒクロサンとは?
 1839年オランダ・アムステルダムに生まれる。本名フレデリック・ブレックマン。世界を放浪の後、1859年長崎に来航。英国公使館・フランス公使館で通訳に雇われる。下関事件の交渉(1861年)や横浜鎖港談判使節団(1864年)にも通訳として陪席するが、フランスからの軍艦購入代金を幕府から搾取して通訳をクビになる。自分で商社を起こすも、支払いを踏み倒して投獄される。サンフランシスコに逃亡したが、折しも同地で公演され、注目を集め始めていた日本の軽業見世物に着目、1867年、自らの一座を立ち上げてサンフランシスコで公演、さらに米国内や英国、オーストラリアなど、各地で公演を行なう。この頃からタナカー・ブヒクロサンという日本人的な名前を自称し始める。
 1873年頃から「ジャパン・エンターテイメント」を提唱、単なる軽業・演芸の興行のみならず、日本の家屋や屋台村を設営し日本の物産の販売や工芸の実演を行なう総合的興行へと発展させていく。
 1885年、その集大成としてロンドンに「日本人村」を開業、4か月で25万人の来場者を集め大盛況となるも、わずか4か月後に焼失。再開後は人気が低迷し、「日本人村」を売却、以後は英国各地を巡業し、1894年にロンドン近郊で没した。

【著者紹介】
●小山騰(こやま・のぼる) 1948年愛知県生まれ。現在、ケンブリッジ大学図書館日本部長。成城大学文芸学部卒。慶応大学大学院史学専攻修士課程修了。国立国会図書館、英国図書館などの勤務をへて、1985年よりケンブリッジ大学図書館で日本語コレクションを担当し、現在に至る。英国図書館情報専門家協会公認会員(MCILIP)。著書として『国際結婚第一号』『破天荒「明治留学生」列伝』(いずれも講談社)『ケンブリッジ大学秘蔵明治古写真』(平凡社)『日本の刺青と英国王室――明治期から第一次世界大戦まで』(藤原書店)、共著書として『達人たちの大英博物館』(講談社)『神田神保町とヘイ・オン・ワイ』(東信堂)などがある。

内容説明

1859年、幕末の混乱渦中に日本に来航し、英・仏の駐日領事館通訳として雇われるも、欧米で注目を集める「軽業見世物」の興行師に転身し、日本人一座を率いて世界各地で公演、ついに1885年ロンドン「日本人村」を仕掛けた謎のオランダ人の正体とは?もう一つの“ジャポニスム”、軽業見世物興行を通じて、19世紀後半の日英関係史に迫る。

目次

幕末・明治期の軽業見世物興行とジャポニスム
第1部 駐日英・仏公使館員時代(一八五九‐六六年)(日本への来航と横浜在住時代;横浜鎖港談判使節団とともに渡仏;逋債事件と興行師への転身)
第2部 軽業見世物興行師時代(一八六七‐八一年)(ブレックマンとドラゴン一座;タナカー・ブヒクロサンの誕生;英国の軽業見世物事情とブヒクロサン;「ジャパン・エンターテインメント」;ゴダユー一座こぼれ話―オーストラリアへの移住)
第3部 「ロンドン日本人村」仕掛け人時代(一八八三‐九四年)(日本の美術品および日本製品の流行;ロンドン日本人村の開業―一八八五年;先行した二つの万国博覧会の影響;ロンドン日本人村の経営と“住民”雇用事情;ロンドン日本人村の焼失と再建;ロンドン日本人村の残した影響;軽業興行の変遷とブヒクロサンの最期)
日英博覧会余聞―一九一〇年

著者等紹介

小山騰[コヤマノボル]
1948年愛知県生まれ。現在、ケンブリッジ大学図書館日本部長。成城大学文芸学部卒。慶應義塾大学大学院史学専攻修士課程修了。国立国会図書館、英国図書館などの勤務をへて、1985年よりケンブリッジ大学図書館で日本語コレクションを担当し、現在に至る。英国図書館情報専門家協会公認会員(MCILIP)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

47
日英、時に日欧文化を繋ぐ。幕府から搾取、逮捕・収監。確かに怪しい経歴も、ロンドン日本人村等により一定の日本文化を広めた貢献も否定はできない。時勢故のなせる業。但し、日清・日露戦争などを経た時勢に、晩年は翻弄された感。死亡証明書の氏名に垣間見る日本愛。一定の評価があってもいいのかもしれない。興味深いのが、オールコック卿やマーカス・サミュエルとの繋がり。後書きの記載にもあるように軽業見世物芸人を先祖に持つ著名人も実はいたのかもしれない!?と考えると、歴史の楽しみ方も広がるなぁ。(笑) 2016/06/03

いくたやよい

0
今から130年前日本国初めてのパスポートで海外へ渡航したのは、軽業師一座。ロンドン、ハイドパーク近くに、日本人村があったなんてびっくり。口絵でこの「もうひとつのジャポニズム」の存在に納得。2015/12/05

takao

0
ふむ2025/02/03

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