出版社内容情報
人口統計学、交通と貨幣、産業化など「マテリアリスト(物質的歴史)」の時代
E・ル=ロワ=ラデュリ、A・ビュルギエール、E・A・リグリィらの、人口統計学(婚姻・産児減少)、歴史生物学(ペスト・血液型)、経済学(貨幣・交通・毛織物産業・産業化と近代化)、犯罪史(ガレー船漕役囚)など、「マテリアリスト(物質的)」事象に関心を向けた論文から、J・ル=ゴフ、F・フュレによる神話学とイデオロギーに関わる、20世紀末『アナール』への橋渡しとなる論文を収録。
内容説明
ル=ロワ=ラデュリ、ビュルギエール、リグリィらの婚姻・産児減少、ペスト・血液型、貨幣・交通、毛織物産業・産業化と近代化、ガレー船漕役囚など、物質的事象に関心を向けた論文から、神話学とイデオロギーに関わる、20世紀末『アナール』への橋渡しとなる論文を収録。
目次
地理的血液学により慣習史に開かれた道
中世初期のペスト
飢饉による無月経(十七‐二十世紀)
革命の公教要理
母と開墾者としてのメリュジーヌ
キケロから大プリニウスまでのローマにおける価格の変動と「貨幣数量説」
粉々になった家族―十七世紀人口学の一側面について
マルサスからマックス・ウェーバーへ―晩婚と進取の精神
十八世紀半ばのフランスの道路の大きな変化
近代化のプロセスとイギリスにおける産業革命
十八世紀半ばのガレー船漕役囚の集団
アンシアン・レジーム下のフランスの産業の成長
著者等紹介
ル=ロワ=ラデュリ,エマニュエル[ルロワラデュリ,エマニュエル] [Le Roy Ladurie,Emmanuel]
1929年生。アナール派の代表的な歴史家。名門のリセ、アンリ4世校を終えたのち、高等師範学校に進んで歴史学を学ぶ。1955年、南フランスのモリプリエ大学に赴任し、近世、近代フランス史を研究、講義。高等研究院第6部門研究指導教授を経て、1973年、ブローデルの後任としてコレージュ・ド・フランスに迎えられ、現在、同名誉教授、フランス学士院会員、元フランス国立図書館長
ビュルギエール,アンドレ[ビュルギエール,アンドレ] [Burgui`ere,Andr´e]
1938年生。主な関心は農民の世界。社会科学高等研究院教授
浜名優美[ハマナマサミ]
1947年生。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。南山大学総合政策学部教授・南山学園理事。専攻は現代文明論・フランス思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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