出版社内容情報
"日本の“原子力ムラ”は単独で存在しているのか?
福島原発事故から4年たった今もいまだ政府の施策は欺瞞に満ち満ちている。国連諸機構と原発推進諸団体からなる“国際原子力ムラ複合体”が、戦後いつの間にか形成されていった過程とその現状を、元某大手新聞社科学部長が現在入手しうる限りの資料を駆使して白日のもとに暴き出す!"
内容説明
われわれは原子力から逃れることが出来るのか!?戦後、世界は原子力(=核)を背景に平和を享受し続けてきた。だが、今や我々をとりまく環境は、原子力に包囲し尽くされてしまった。本書は、国連諸機関並びに原子力推進諸団体及び国家などが、原子力を管理・主導する構造(国際原子力ムラ複合体)を、現在入手しうる限りの資料を駆使して解明する告発の書である。
目次
第1部 福島第一原発事故の現状と問題点(福島県の被災地と、東日本八県九九市町村の除染の遅れ;クリアランス制度による放射性物質の全国拡散処理化;福島第一原発事故の健康と食品への影響)
第2部 チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較(ウクライナとベラルーシの人口激減と健康被害;“国際原子力ムラ複合体”「チェルノブイリ・フォーラム」はIAEAの指揮か?―統計的な確証が無いと宣言し、重要な科学研究成果を無視し続けるIAEA;福島原発のほうが格段に高い、帰還居住区域の放射線被ばく線量)
第3部 “国際原子力ムラ複合体”の実体―被ばく障害を「生活習慣病」でカムフラージュ(「生活習慣病」と「内部被ばく」問題;世界の放射線防護基準を作った国際放射線防護委員会(ICRP)に対する疑問
欧州放射線リスク委員会(ECRR)の告発と日本)
第4部 福島原発事故は虚構の上に成り立つ国の犯罪(原子力中心に組み立てられた日本社会―原発再稼働と賠償、廃炉などの巨費は国民のツケに;新たな「国際放射線防護基準」の創設を―人類の健康と福祉を守るために、「内部被ばく」を入れた基準を)
著者等紹介
相良邦夫[サガラクニオ]
科学ジャーナリスト。公益社団法人・日本記者クラブ会員。常磐大学大学院非常勤講師。「教育新聞」客員論説委員。1940年生まれ。上智大学文学部卒業、新聞社に入社。ニューヨーク特派員、科学部長、早稲田大学アジア太平洋研究センター特別研究員、文科省人・自然・地球共生プロジェクト「高性能・高分解能気候モデル開発」研究運営委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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