出版社内容情報
それぞれの土地が支える“本来の植生”をよみがえらせ、生命と国土を守ろう!
コンクリートなどの「死んだ材料」では、月まで行けるし、雲を突くほどのビルディングを建てることもできる。しかしそれだけでは、そして数字やグラフで表せるものだけでは、次の氷河期が来る九千年先まで、さまざまな自然の、人工の災害から、生命を守りきることはできない。
“人類最後の日”を迎えないために、何があっても生き延びるために、“本来の植生”をほとんど失って久しいわが国土に、“潜在自然植生”の考えから、“土地本来の、ふるさとの木によるふるさとの森”を、私たち自身の手でつくっていこう!
【著者紹介】
宮脇 昭(みやわき・あきら) 1928年岡山生。広島文理科大学生物学科卒。理学博士。ドイツ国立植生図研究所研究員、横浜国立大学教授、国際生態学会会長等を経て、現在、横浜国立大学名誉教授、公益財団法人地球環境戦略研究機関国際生態学センター長。紫綬褒章、勳二等瑞宝章、ブループラネット賞(地球環境国際賞)等を受賞。著書『日本植生誌』全10巻(至文堂)『植物と人間――生物社会のバランス』(NHKブックス)『緑環境と植生学――鎮守の森を地球の森に』(NTT出版)『明日を植える――地球にいのちの森を』(毎日新聞社)『鎮守の森』『木を植えよ!』(新潮社)『次世代への伝言 自然の本質と人間の生き方を語る』(地湧社)『瓦礫を活かす「森の防波堤」が命を守る』(学研新書)『「森の長城」が日本を救う!』(河出書房新社)『森の力』(講談社現代新書)等多数。