目次
日本は誰に負けたのか(纐纈厚)(はじめに 三つの課題と結論;日本は何故、中国を侵略したのか ほか)
731部隊の隠蔽・免責・復権(加藤哲郎)(はじめに NHKスペシャル「731部隊の真実」の衝撃;ゾルゲ事件を「赤色スパイ事件」と名付けた『政界ジープ』 ほか)
毒ガスを製造した巨大企業(北宏一朗)(国際条約に違反した毒ガス開発・生産・使用;戦後に起き続けた毒ガス事故 ほか)
拉孟全滅戦の証言(遠藤美幸)(美化された全滅戦;ビルマ戦の特徴とは ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫苑
3
かながわ県民センターで開かれた「戦争の加害パネル展」会場で購入。学習会の内容の採録で、文章としては読みやすい。おぼろげに知っていることについての詳細な記述や、人名・企業名に、戦争加害の総括が全くと言ってよいほどなされていないことを痛感した。ことに政治家や医師が簡単に復職したことや、兵器の製造に関わった旧財閥などが国策企業として生き残り、今も軍需産業と密接に関わっていることは、加害を考える上で避けて通れないと思う。「戦場体験(加害)を今の時代に取り込んでどう伝えていくかが重要」という課題が重く残った。2019/03/22
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