内容説明
いまの社会問題の根本がどこにあるかを考えるために、マルクスの『資本論』は最強の武器であり続けている。ただし、『資本論』は革命の手引き書ではない。一般向けの講義をまとめた本書は、資本主義の内在論理をあきらかにするとともに、『資本論』の誤読されやすい部分をていねいに説き起こす。
目次
まえがき 真理はあなたたちを自由にする(佐藤優)
第1章 「資本」の本質を明らかにする
第2章 科学として『資本論』を読む
第3章 『資本論』のエッセンスを知る
あとがき 労働者や民衆が、平和で人間にふさわしい生活を実現するには(鎌倉孝夫)
著者等紹介
鎌倉孝夫[カマクラタカオ]
1934年生まれ、経済学博士・埼玉大学及び東日本国際大学名誉教授。埼玉大学文理学部を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程を修了。埼玉大学助手、講師、助教授、教授、学部長を歴任。2000~2006年、東日本国際大学学長を務める。向坂逸郎(1897~1985年)、宇野弘蔵(1897~1977年)に師事。宇野経済学を継承、発展させている
佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ、作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館や本省国際情報局分析第一課などに勤務。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、09年最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間が満了し、刑の言い渡しは効力を失った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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