出版社内容情報
漫画:ワイセツって何ですか?「自称芸術家」と呼ばれた私
寄稿:この程度のことで人の自由が奪われることがあっていいの?/権力が定義する「わいせつ」を拒否する
対談:園子温×ろくでなし子、柴田英里×平井康嗣ほか
内容説明
どうして2度も逮捕されなくちゃいけないの?最初の逮捕から釈放までの二週間の出来事を漫画で紹介。
目次
漫画(ワイセツって何ですか?「自称芸術家」と呼ばれた私;私がまんこアーティストになった訳;これは私の物語)
寄稿(この程度のことで人の自由が奪われることがあっていいの?;権力が定義する「わいせつ」を拒否する)
対談(法すれすれまでいかないと表現にはならない(園子温×ろくでなし子)
エロ、ポルノから性器を“脱臼”させたろくでなし子(柴田英里×平井康嗣))
作品紹介(まんこアートの紹介(まんこちゃん、初期作品、マンボート、“まんことあそぼう!よいこの科学まん個展”))
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カープ坊や
11
「ちんこ」は 猥褻でなく「まんこ」は猥褻ですか? 「ちんこ」の形をした おもちゃはよく見かけるのに、彼女の「まんこ」を型取った作品がなぜ猥褻物になるの? 2度にわたり逮捕拘留された作者のその時の様子を描いた面白い漫画であると同時に警察・検察の暴走を感じる。 彼女の最初の逮捕釈放後、日本外国特派員協会での会見は必見(笑)https://www.youtube.com/watch?v=1LOnxRrwP2I2015/04/06
ybhkr
4
いろいろ考えさせられる。なし子さんの展示に行ったことがあり、まんボートも見たけど、正直作品としてはあまり好みじゃなかった。その理由は、男性器や乳房に比べて女性器は素材としてあまりおもしろくないんだよなー、というもので、決してワイセツだとかエロスだとか倫理だとか教育だとかいう理由ではない。自称芸術家ってすごいな。漫画家として著書も出しているし、きちんとしたスペースを借りて個展もやっているのに。ホリエモンみたいに著名なひとと扱いも違うのかなーとか(男女の違いかもだが)とにかくいろんな問題が詰まってる。2015/08/22
さとまみ(コミックス&BL小説専用)
4
そうだ。そうだ。全面的に支持。小倉利丸先生の解説が、スーと入ってきた。私も、権力が定義する「わいせつ」を拒否する。2015/05/20
がんぞ
3
「ワイセツ罪」の適用を免れるには、一つは医学、いま一つは芸術。「逮捕されたからには有罪推定」の新聞は『自称芸術家』と報じたが、作品に相当数の購入者=支援者がいる以上、パフォーマンスも含めてアーティストと言える。作品の元の3Dデータを「無差別公然ではなく、ヴァギナ型のボートを作る費用を負担した支援者に配布した、私の身体がワイセツですか?」と事実関係では抗弁せず刑法175条の「猥褻」に当たるか認識を問うている、のに逮捕は不当とは思う/公然と露出される男性器に比べ秘匿され商品価値がある。社会道徳側からの牽制か?2017/06/01
鳥義賊
3
「私の体がワイセツ?!」のマンガ版。捜査担当者が情弱すぎて、あまりに的外れな逮捕劇。裁判でどこのバカが逮捕状を請求して、どこのマヌケが発行したのかも明らかにして、ネットで晒し者にしてやればいいのに。スカパーがAV嬢の胸を有料で触らせて「おっぱい募金」なんてことを堂々とやっているけど、どちらがわいせつだってーの。2015/12/19