出版社内容情報
本書は、江戸時代の内藤新宿の歴史を、元禄十一年(一六九八)の宿場の認可から明治維新まで五つの時期に分けて叙述したものである。宿の開設、廃止、再開、発展、幕末という区分は宿場の歴史であるが、それはまた江戸幕府の政治の画期と不思議に一致している。このことは、内藤新宿が元禄時代に新設されたときから、幕府政治の動向のなかで生みだされた宿場という性格をもっているために、当然負わねばならない宿命であったのかも知れない。新宿は千住・板橋・品川とともに江戸の四宿とよばれたが、他の三宿とは異なる歴史をもっているのである。
江戸時代以来、盛り場として発展してきた新宿に関する著作は多い。しかしながら、江戸時代の新宿の町や、そこに生きた人びとについての歴史には意外とふれていない。本書においては、できるだけ町の内部の様子を史料を通して紹介しようと努力したつもりである。
http://www.soumu.metro.tokyo.jp/01soumu/archives/0604t_kiyo29.htm
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