内容説明
“念仏申し候へども、踊躍歓喜のこころ”が湧いてこないという、唯円房のいのちがけの問いに、親鸞聖人が真摯に応えた第九条。さらには、無礙の一道(第七条)、非行・非善(第八条)、義なきを義とす(第十条)という、如来より届く他力悲願の念仏を、梯實圓和上がわかりやすく詳説。
目次
第7条―無礙の一道について(尽十方無礙光如来の名告り;無礙光如来のはたらき ほか)
第8条―“非行・非善”について(『弥陀経義集』の『宝号経』よりの言葉;御聖教とその他の文献との違い ほか)
第9条(1)―他力の悲願はわれらがためなりけり(唯円房の問いの意味するもの;問いの一つ、浄土を願うこころ ほか)
第9条(2)―浄土へいそぎまゐりたきこころのなくて(“教えのとおりに生ききれない”唯円房の問い;浄土教の旗印「厭離穢土 欣求浄土」 ほか)
第10条―“義なきを義とす”という他力のこころ(法然聖人からの直接のお言葉;深い宗教心に溢れた、日頃の法然聖人の言葉 ほか)
著者等紹介
梯實圓[カケハシジツエン]
昭和2年(1927)~平成26年(2014)。兵庫県姫路市生まれ。行信教校校長・行信仏教学院院長。本願寺派宗学院講師。本願寺派勧学。大阪市廣台寺前住職。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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