内容説明
曽我量深・金子大栄・山口益師の値遇を得て、齢九十に至るまで真宗学を学び得た著者が、曇鸞教学の学問研究を土台に、親鸞聖人の深い聞思を領解して味わい得た、その感動と大乗仏教の念仏の道を現代に示さんとする気骨あふれる講録―。“真宗光明団婦人部会研修会における講述”「信力増上」「悲喜交流」「浄土の大菩提心」の三部を収録する。
目次
第1部 信力増上―力に満ちた生活(人間成就の道;無上正真道;涅槃への道;大乗の仏道―龍樹の『菩薩資糧論』にみる大乗の精神;『十住毘婆沙論』を読む;人生の根本問題)
第2部 悲喜交流―あなたは何を喜び、何を悲しみとしていますか(人間にとって悲しみと喜びとは;生死流転する悲しみと喜び;真仏弟子として生きる喜びと悲しみ;愚禿の悲しみと如来救済の喜び;恩徳感として展開する悲しみと喜び)
第3部 浄土の大菩提心―共に生かされる世界を求めて(共に生きあう関係性;よき人に出遇う;『歎異抄』にみる人間存在;菩提心;「正定聚不退転の位」を生きる;念仏の道―環相の諸問題序章)
著者等紹介
幡谷明[ハタヤアキラ]
1928(昭和3)年島根県浜田市顕正寺に生まれる。1951年大谷大学文学部真宗学科卒業。1954年大谷大学研究科修了。1962年大谷大学短期大学部専任講師。1978年大谷大学教授、この間佛教大学・龍谷大学非常勤講師を歴任。大谷大学名誉教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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