出版社内容情報
心血を注いだ大冊!
戦争、気候変動…資本主義が行き詰まり、世界が未曾有の危機にあるのは明白。必要なのは、世界史を進める原動力〝革命〟を復活させること。従来のマルクス主義の呪縛を解き、『ドイデ』の世界革命性を説き、経済学の書ではなく、曖昧な「アソシエーション」論でもない、労働者階級の自己解放思想を実践する『資本論』を丁寧に論証。人類がはじめて到達した地平として「ロシア革命」を根底的に検証し、世界を見据えた21世紀の革命思想を導き出す。
マルクスだけを賞賛して、スターリンと一緒くたにレーニンもエンゲルスも否定してみせて、あたかも己が、エンゲルスやレーニンをも超えているかのごとく錯覚している人々には、本書を読んでいただき、この地平にあなた方が立っていたのかを問いたいと思います。(序章より)
内容説明
いま求められているのは世界史を進める原動力革命思想。スターリン主義の呪縛を解き、『ドイデ』の世界革命の原理を蘇らせ、経済学の書ではなく、曖昧な「アソシエーション」論でもない、労働者階級の自己解放思想を説いたものとして『資本論』の実践性を丁寧に論証。人類が初めて到達した地平として「ロシア革命」を根底的に検証し、21世紀の革命思想を導き出す。
目次
歴史の原動力=“革命”を蘇らせるために
第1編 「マルクス革命思想」の樹立の書『ドイツ・イデオロギー』―『ドイデ』は史的唯物論のための書ではない(スターリンによる『ドイツ・イデオロギー』偽造影響の打破;『ドイツ・イデオロギー』は実践的唯物論への移行=確立の書;マルクス的共産主義論の誕生―湧き出るがごとき共産主義論の叙述;唯物史観は哲学や思想ではなく歴史学の科学的方法論である―『ドイツ・イデオロギー』での唯物史観の確立;『ドイツ・イデオロギー』前後について)
第2編 『資本論』は実践の書(『資本論』第一巻をどうよむべきか;マルクスの「資本に関するプラン」は事実上破産した(「第二篇」論)
第一インターの労働者の闘いが生み出した「第三篇」~「第六篇」 ほか)
第3編 スターリン主義を打倒する共産主義を(人類史の「過渡期」に踏み込んだロシアの壮絶な闘い―スターリン主義発生の現場の考察;革命から第十回大会まで、ボリシェヴィキの闘いの教訓;レーニンの病と「最後の闘争」―スターリン主義への敗北の教訓;スターリン主義の発生から何を学ぶべきか)
著者等紹介
〓木徹[タカギトオル]
1939年1月生まれ。1958年九州大学経済学部入学、62年卒業。九州大学で安保闘争に決起。1959年九州地方学連中央執行委員。1965年、学生運動指導をはなれ、全国指導へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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