出版社内容情報
虐待を受けた子どもたちをどのようにケアしたらいいのか? そもそもケアとは? 地についた思考、丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く
内容説明
虐待を受けた子どもたちをどのようにケアしたらいいのか?そもそもケアとは?教条主義にならない地についた思考、丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く。
目次
序章 虐待を受けた子どもの回復と育ちを支える生活の中の支援(生活への着眼;虐待を受けた子どもにとっての生活の意味;「生活が治療的になる」ために)
第1部 ケアの手がかり(アタッチメント理論を現場にどう生かすか―社会的養護を中心に;アタッチメント(愛着)をリレーする
「ある」と思うことによって「あるようになる」もの―レジリエンスの一側面
「試し行動」は「試して」いるのか?
薬の力と人の力―施設職員としての経験から
「解離かもしれない」と思ってみることの効用)
第2部 子育ての困難をどう乗り越えるか(体制をめぐる課題;最高に難しいことを、ついでにやる;困ったときにどうしているか―児童養護施設の職員として;親をめぐる問題;暴力について―閉鎖状況における困難;私の仕事の魅力と難しさ;継承をめぐる問題―社会的養護において)
第3部 臨床とその周辺(“周辺の厚み”がもたらすもの;ふつうのおばさんの滋味;時間と自分は同じ;貧困と「ほとんど破壊的といってよい精神状態」につい;翻訳と臨床の出会うところ―中井久夫の翻訳と臨床から考える;性暴力、その加害性を定位するために―『沖縄と女性たちの戦後史』からの連想;共存と共生―感染症と優性思想に寄せて)
著者等紹介
内海新祐[ウツミシンスケ]
1973年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。社会福祉法人旭児童ホーム心理療法担当職員。東洋英和女学院大学大学院、学習院大学大学院、お茶の水女子大学、非常勤講師。公認心理師、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。