出版社内容情報
子どもたちに「ありのままの自分でいいんだ」という自信を与えていきたい。
障害があり「車いすの先生」、中学校の数学教師である著者がつづる日々の生活と意見。
障害をもつ人が活躍できる社会は豊かな社会である。障害のある教師が活躍して働くことで、子どもは多様性や共生社会をリアルに学ぶことができる。これこそ多様性の実践。
僕はよく、生徒にこんな話をする。「足を引っ張る人でなく、手を引っ張る人になってください。足を引っ張ると人は転んでしまい、立ち上がることはできません。手を引っ張ると、人は立ち上がることができます」……誰かを手助けすることで、自分自身も成長し、人として豊かになると思う。互いに支え合うことで、より良い社会を築いていくことができる。(エピローグより)
内容説明
障害のある教師が活躍して働くことで、子どもは多様性や共生社会をリアルに学ぶことができる。これこそ多様性の実践。
目次
1 モットー
2 日常生活
3 数学の授業
4 障害者スポーツ
5 学校行事
6 自然災害への対応
7 地域で生きる
8 転勤
9 私の視点
著者等紹介
三戸学[サンノヘマナブ]
1976年秋田県生まれ。先天性の脳性マヒ、手足と言語に障害がある。秋田県立秋田南高等学校卒、山形大学教育学部卒、秋田大学大学院教育学研究科教科教育専攻(数学教育)修士課程修了。2001年4月から、数学教師として秋田県内の中学校に勤務。子ども向けバリアフリー学習のガイドライン作成に向けた有識者検討委員会委員(国土交通省)として、発言してきた。主な受賞歴に、第5回全国ボランティアフェスティバル作文コンクール一般の部厚生大臣賞、第4回NHKハート展入選、日本教育再興連盟賞、「心の輪を広げる体験作文」高校生・一般部門内閣府特命担当大臣賞、第28回公益信託斎藤六三郎記念数学教育研究助成基金個人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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