内容説明
これで「思春期」がわかる!自己同一性、PTSD(心的外傷)、家庭内暴力、ストーカー、摂食障害…アニメ作品に盛り込まれている心理学の今日的なテーマを解読する。
目次
思春期は不思議の世界―トンネルは思春期の入口
反抗期―両親は豚になった
思春期を受け入れることの意味―不思議の世界の食べものを食べないと消えてしまう
八百万の神様がやってくる世界―草原はなぜ海に変わったのか
大人の条件―仕事をもたない者は動物にされてしまう
自己同一性の喪失―湯バーバは相手の名を奪う
家庭内暴力―溺愛され、暴れる坊
なつかしさの心理―おにぎりを食べて大泣きする千尋
ストーカーの心理―余計なお世話をするカオナシ
自然治癒力―ニガ団子の効用
アイデンティティの拡散―カエルの姿になったカオナシ
摂食障害―カオナシの大食い
支配欲―命令する湯バーバ
居場所がない―片道切符と心のきずな
溺愛の心理―湯バーバはネズミが坊だと気づかない
恋愛の心理―ハクと千尋双方の思い
思いやりの心理―髪どめにこめられた願い
トラウマからの回復―名前を思い出す
自己確立―豚の中には親はいない
子どもの時間と大人の時間―海は草原になり、トンネルの出口が変わる
神隠しの世界―八百万の神さまと日本人の心
著者等紹介
愛甲修子[アイコウシュウコ]
臨床心理士。言語聴覚士。1997年千葉大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りお
2
「千と千尋の神隠し」に沿って思春期の心理を解説。千と千尋の神隠しを例に挙げているから分かりやすいのだけど少々こじつけっぽく感じてしまった。2020/11/19
Go Extreme
1
児童期→思春期→成人期 思春期のおわり:社会の生活様態が高度化するほど遷延化 青年期:親の価値観<仲間の価値観⇒自己の価値観 不思議の世界⇔神社⇔現実の世界 八百万の神さま 大人の条件:礼儀・労働・契約 エリクソンの心理社会的発達図式 なつかしさ:味・匂い・感触・声・風景 薬湯の効能:癒し・浄化・回復 自己確立の過程:愛着形成→自律→自己確立 空虚感・こころの飢餓感:拒食症・過食症 トラウマ:感情鈍磨・忘却・主体性の欠如 回復:安心・想起・和解 主体的自己:自尊心・決める力・選ぶ力2020/10/16
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