内容説明
大学の「大量倒産」「冬の時代」などは虚語。団塊世代の引退で、大量のポストが発生、今こそチャンス!大学を知り尽くした著者が生きた情報と真実を伝える。
目次
1 大学教授は、どんな時代にも、必要不可欠だ
2 職業としての大学教授
3 大学教授になる方法
4 社会人から大学教授になる
5 日本の大学教授は「特恵国」待遇だ
6 広き門より入れ!
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年、白石村字厚別(現札幌市)生まれ。1966年大阪大学文学部(哲学)卒、73年同大学院博士課程(単位修得)中退。75年三重短大専任講師、同教授、83年札幌大学教授、2012年同大退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
12
著者の「大学教授になる方法」シリーズはほとんど持っていて愛読していた。偶然書店で【最終版】を発見したので迷わず購入した。しかし内容は以前とさほど変わらない内容で、「う~ん」という感想しか出てこない。大学教授の未来はバラ色みたいな感じだが、決してそんなことはないと思う。何せ子供の数が減っているのだ。社会人を引っ張ってきてはいるが、メインになれるわけはなく、また大学は社会貢献が求められているというので、よく分からないイベントを連発し、そのたびに教員が動員されているので、研究時間は年々減少していくばかりだ。2018/11/13
九曜紋
9
1991年出版の「大学教授になる方法」から26年。今回は「最終版」とのことで、大学を取り巻く社会情勢の変化等を織り込んでいるが、「やり方さえ間違わなければ誰でも大学教授になれる」というスタンスは変わっていない。思えば「知の伝道者」「知の生産者」に憧れ、この人の著作も50冊以上読んできたが、これで著作活動も一区切りということか。金銭的、体力的、時間的余裕がある人には是非チャレンジしてみて欲しい。自分の越し方行く末を改めて考えると同時に、月日の流れを感じた。2017/12/01
らっそ
6
とりあえず論文執筆2018/12/21
読書実践家
4
大学教授への道が明快に描かれている一冊。2021/05/23
ひらり庵
1
私は、大学院の時、当時出た「大学教授になる方法」を読んだ世代である。確かに大学教員は並の才能でもなれる職業で、嘘は書いていない。しかし、応募して一番になる必要があり,その一番の決め方は選考委員の好みに左右されるから、それに人生をかけるのはリスクが高すぎる。確かに並の才能の人間がなれるケースもあるが、宝くじに当たる人がいると言っているのと同じだ。そのことが書かれていないから、並の人間が努力したらなれるように読める。しかし、真に受けるな、と昔の自分に忠告したい。今の自分なら絶対に目指さない。2018/10/31