内容説明
女のエロスと身体を凝視し、問いを生き続ける女性の実像!植民者二世として朝鮮に生を享け、戦後、炭坑の地下労働者に学び、性とエロスの意味を問いつつ、いつの日かわが原罪の地にたつ日本の女として生き直したいと願った詩人・森崎和江。フェミニズムといった借りもののことばではなく、生活に根ざした自前のことばで語りつづけたその軌跡を、共感をこめて描く。
目次
序章 息災ですか
第1章 からゆきさん
第2章 ゆうひ 原郷
第3章 蒼い海 冥き途
第4章 精神の鉱脈
第5章 豊満たる忘却
第6章 はるかなるエロス
終章 まばたきするほどの時間
著者等紹介
内田聖子[ウチダセイコ]
1943年福島県南相馬市生まれ。早稲田大学教育学部を卒業後、ラボ・パーティ(子どもの言語教育活動)のテューターとして谷川雁を知る。50歳を機に小説家デビュー。著書に『駆けろ鉄兵・田鶴記』(オリジン出版センター、第37回農民文学賞受賞)、『紫蘇むらさきの』(茨城県教育委員会、第7回長塚節文学賞大賞受賞)など。現在、日本ペンクラブ会員。谷川雁研究会(「雁研」)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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